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ドル円午前の為替予想、9月に大幅利下げの可能性浮上 市場の織り込みはやや行き過ぎ感も 2025/8/14

午前の為替予想は… 9月に大幅利下げの可能性浮上 市場の織り込みはやや行き過ぎ感も

作成日時 :2025年8月14日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 為替アナリスト 中村勉

ドル円予想レンジ

146.600-148.000円

前日の振り返りとドル円予想

昨日のドル/円は約0.3%下落。米国のベッセント財務長官が米連邦準備制度理事会(FRB)に大幅な利下げを促した。また、「日銀は後手に回っており、利上げするだろう」と語ったことから、ドル売り円買いが強まると、一時147.09円前後まで下落した。
ベッセント財務長官の発言を受けて、米金利先物における9月の25bp(0.25%ポイント)利下げの織り込みが100%を超えた。これは市場が50bp利下げの可能性を意識し始めたことを示している。本日は米7月生産者物価指数(PPI)が発表される。FRBの大幅利下げ観測を肯定する結果となるか注目だ。ただし、7月の米雇用統計や米消費者物価指数(CPI)の結果が出た後も、FRB高官からは利下げに前のめりな発言は聞かれておらず、むしろ慎重な姿勢を示す発言が目立つ。その点を考慮すると、現時点での市場の利下げ期待はやや行き過ぎ感はある。そのため、米7月PPIが強い結果となった場合の方がドル/円は強く反応しそうだ。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 情報企画部 為替アナリスト
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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