【ユーロ円週間予想】上値余地を探る動きが継続。
直近の日足は前日の小陰線を切り返して実体の小さい陽線引けとなりました。単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、下値を切り上げる流れを維持しており、日足の形状も安定しています。高値圏にありますが、トレンドが非常に強い状態を維持しており、値ごろ感からの売りは控えて当面は押し目買い方針が有効と見ています。短期トレンドは167.50以下で終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻しますが、164円を割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となります。日足の上値抵抗は170.10-20,170.40-50,170.90-00,171.60-70に、下値抵抗は169.10-20,168.30-40,168.00-10,167.50-60,167.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は166.36,162.12,162.22に位置しており、短・中期トレンドをサポートしています。
一方週足は5週連続陽線引けとなり下値を急角度で切り上げています。個々の足は強い上昇エネルギーを持ったものではありませんが、小陽線を繋げながら短期トレンドは非常に強い状態を維持しており、急反落にも繋がり難い状態です。日柄を見ると、調整下げを終えた5月第4週から今週は7週目、164円台を上抜けて新たな上昇トレンド入りした6月第1週から今週は5週目に入ります。一相場8~9週の日柄から見ても、残り2週間程度は上値追いの流れが継続すると見られ、小反落を繰り返しながらも一段の上昇に繋がる可能性も高いと見られます。一方で値ごろでは、週足ベースで見た強い上値抵抗が170.60~171.80に控えていること、2022年3月に付けた124.40と2023年3月に付けた138.83を結ぶ長期的なトレンドラインが171.50~171.70近辺に位置しており、これが上値抵抗として働く可能性があります。また、昨年付けた175.42で大天井を付けた可能性もあることから、170円超えからのユーロ買いも慎重に臨む必要がありそうです。今週の週足ベースで見た上値抵抗は170.10-20,170.60-70,171.50~171.70に、下値抵抗は168.10-20,166.90-00,165.80-90にあります。31週、62週移動平均線は162.04と163.65に位置しており、中期トレンドをサポートしています。短期トレンドは164円を割り込んで越週しない限り、大きく変化しません。また、158円を割り込んで越週しない限り、中期トレンドは“ユーロ強気”を維持します。
今週の戦略は。ユーロ買いは168.30-40の押し目待ちとします。損切りは167.80で一旦撤退するか、深い場合は“ニュートラル”な状態に戻す167.40で撤退です。ユーロ売りは今週も様子見か、171.50-60の吹き値があれば売り狙い。損切りは172.20で撤退です。
上値は、169.70-80に軽い抵抗が、170.10-20,170.60-70,170.90-00,171.30-40,171.50~171.70に強い抵抗がありますが、どこまでクリア出来るかトライする動きが継続すると見られます。下値は、169.10-20,168.60-70,168.30-40,168.00-10にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が拡がり難い状態ですが、167.50-60の抵抗を下抜けて終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して調整下げ余地が若干拡がり易くなります。この場合でも165~166円台に強い抵抗が控えており、164円を割り込んで終えない限り、調整下げの範囲内となります。
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