ドル円今週の予想「上値余地が限られる展開。146円台を回復して越週すれば下値リスクがやや後退。」FXチャート分析 2025/6/30

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【ドル円週間予想】143.50以下の越週か、142円割れで終えた場合は一段のドル下落へ。146円台で終えれば下値リスクがやや後退。　

　直近の日足は東京市場(9:00am)で、前日足から上寄りのスタートとなりましたが。上値を追い切れずに十文字の寄せ線で終え、寄り付き水準に戻して引けました。値幅も小さく方向性を示すものではありませんが、6/23に付けた148.02を直近高値として上値を急角度で切り下げており、下値リスクがより高い状態です。現状は、4/22に付けた139.89を基点として下値を切り上げる流れを守っており、上値トライの可能性を残した状態ですが、このサポートラインが143円台後半に位置していることから、143.50以下で終えた場合はこれを完全に下抜けて、ドルの下落余地が一段と拡がり易くなります。この下の142.00±10銭に日足、週足ベースで見た強い抵抗がありますが、これも割り込んで終えた場合は4/22に付けた直近安値139.89を意識する動きが強まり易くなります。逆に、146.10-20の抵抗を上抜けて終えた場合は、日足の形状が安定して上値トライの動きが強まり易くなりますが、週足の抵抗が147.50-60に控えており、これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクを残します。日足の上値抵抗は144.90-00，145.40-50，145.90-00に、下値抵抗は144.00-10，143.60-70，143.00-10，142.00±10銭、141.60-70にあります。21日移動平均線は144.55に位置しており、これを挟んで上下動を繰り返していますが、120日、200日線は147.92と149.62に位置しており、上値を抑え込んだ状態に変わりありません。

　一方週足を見ると、上ヒゲが長い陰線引けとなり前週の陽線の値幅を切り崩して終えています。144.50-60の週足の下値抵抗を終値ベースで下抜けきれていませんが、この陰線の上ヒゲが長く、上値トライに大きく失敗した形となっており、この反動で週初から下値を模索する動きが強まると見られます。現状は4/22に付けた139.89を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、この週足のサポートラインが143.90-00に位置していますが、143.50以下で越週した場合は、このサポートラインの下に入り込んだ状態となり、新たな下落リスクが生じます。この場合は、日足、週足の横サポートである142.00±10銭の抵抗の強さを確認する動きが強まると見られます。さらにこれも割り込んで越週した場合は、ドルの下落余地がもう一段拡がり易くなり、昨年9月に付けた149.58，今年4月に付けた139.89を意識する動きが強まる展開が予想されます。逆に、143.90-00の抵抗を守り切って反転、上昇に転じ、146.00-10の週足の抵抗を上抜けて越週した場合は、下値リスクが若干後退します。可能性がやや低い状態ですが、147.50-60の週足の抵抗を上抜けて、148.00超えで越週した場合は、短期トレンドが“ドル強気”に変化して150円超えトライの動きが強まり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は145.40-50，146.00-10，147.50-60に、下値抵抗は143.90-00，142.80-90，142.00±10銭、140.80-90にあります。31週、62週移動平均線は149.30と150.72に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れにあります。

　今週の戦略は、ドル買いは今週いっぱい様子見、143.40に損切りを置くなら143.90-00で軽く試し買い程度に。売りは145.20-30で戻り売り。損切りは146.20で撤退です。

　上値は、145.20-30，145.40-50，145.90-00に強い抵抗があり、全てをクリアし切れない可能性が高いと見ますが、146.10-20の抵抗を上抜けて終えれば、強い抵抗を上抜けた反動で上値余地がもう一段拡がり易くなります。この場合でも147.00-10，147.50-60，147.70-80，148.00-10に一段と強い抵抗が控えており、全てクリアして終えない限り、下値リスクを残します。下値は、144.10-20，143.80-90，143.60-70に強い抵抗がありますが、全て切り崩して143.50以下で終えた場合は、4/22に付けた139.89を基点とするサポートラインを下抜けて新たな下落リスクが生じます。この場合は142.00前後にある日足、週足の横サポートをトライする動きへ。可能性がまだ低いと見ていますが、139.50以下で終えた場合は新たな下落リスクが生じます。