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【6/19 FX NEWS】ドル円142-146円のレンジ継続中、まずは145.40-50円を抜けられるかが焦点 YEN蔵 #外為ドキッ

 

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最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。

動画配信期:公開日から2週間

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

動画の内容まとめ

FOMC経済見通しの下方修正とインフレ上昇予想

今回のFOMCでは据え置きが予想されていたため、Summary of Economic Projectionsとパウエル議長の記者会見が注目されました。経済見通しでは、今年のGDP成長率を1.7%から1.4%に下方修正し、来年も1.8%から1.6%に引き下げました。失業率については今年が4.4%から4.5%、来年も4.3%から4.5%へと上方修正され、経済減速と失業率上昇が予想されています。
一方で、PCEインフレーションは3月見通しの2.7%から3.0%に上方修正され、2026年も2.2%から2.4%、2027年も2.0%から2.1%に引き上げられました。コアPCEも同様に上方修正されており、経済減速とインフレ上昇の組み合わせであるスタグフレーションを予想していることになります。

FEDの難しい金融政策運営

スタグフレーション予想により、FEDは最も困難な金融政策の舵取りを迫られています。経済減速だけであれば利下げで対応できますが、インフレが短期的に上昇する見通しの中では金利を下げることが困難となります。パウエル議長も来年はインフレが下がると述べていますが、現在のインフレ上昇局面での利下げは慎重にならざるを得ない状況です。

ドットチャートに見るタカ派転換

今年の利下げ回数は3.9回で据え置かれましたが、来年のFFレート着地点が3.6%となり、利下げ回数が減少しています。ドットチャートを3月時点と比較すると、今回は2回利下げを予想する委員が8人だった一方、利下げなしを予想する委員が4人から7人に増加しました。19人の委員のうち7人が利下げなしを予想することは注目すべき変化であり、FOMCメンバーが3月時点よりもタカ派になったことを示しています。

パウエル議長の慎重姿勢

記者会見でパウエル議長は「利下げは急がない」ことを強調し、現在の経済状態は良好で失業率も歴史的に低水準にあり、インフレ率も低下方向にあると述べました。ただし、不確実性が多いため利下げを急がず、労働市場も利下げを強く求めていないとの見解を示しました。関税による不確実性が高く、判断には数カ月かかるとし、データ次第であることを何度も強調しました。

市場の反応と主要指標

FOMC声明発表直後、ドル円は144.32円まで下落しましたが、その後はタカ派的内容を受けて長期金利とともに上昇しました。新規失業保険申請件数は前回25万件から24万5000件に改善し、住宅着工件数は125万6000件となりました。
日本株は堅調で、日経225は一時3万8971円まで上昇後、3万8670円で推移しています。米国株はパウエル議長のタカ派姿勢を受けて下落し、ダウは0.1%、S&P500は0.03%の小幅下落となりました。

ドル円のテクニカル分析と今後の注目材料

ドル円は145.40-50円で何度も止められており、この水準を抜けると次は146円が目標となります。現在は142-146円のレンジが継続しており、146円前半を抜けると148円が次のターゲットとなります。
今日はニューヨーク市場が休みのため、スイス中銀の利下げ、英中銀とトルコ中銀の金融政策発表が注目材料となります。

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YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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