午前の為替予想は… 中東リスク和らぎ円売りとドル売りの綱引きに
作成日時 :2025年6月17日7時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
143.700-145.800円
前日の振り返りとドル円予想
昨日のドル/円は終値ベースで約0.4%上昇。イスラエルとイランの軍事衝突を巡りイランが事態の沈静化に動き始めたと伝わったことで円売りに傾いた。ただ、同じ理由でドルが円とスイスフラン以外の通貨に対して売られたため、ドル/円の上値は144.88円前後までにとどまった。
中東の地政学リスクに緩和の兆しが見られる中、本日もドル安と円安の綱引きになりやすい地合いが続きそうだ。ただ、本日早朝にトランプ米大統領との首脳会談を終えた石破首相が、このあと会談内容などについて記者団に説明を行う見通しとなっており、仮に自動車関税などの引き下げなどで合意が決まれば円安の度合いが強まることも考えられる。なお、本日は日銀が金融政策を発表する。政策金利は0.50%に据え置かれることが確実視されており、植田総裁は利上げ路線を堅持するものの早期の利上げには慎重な姿勢を示す公算が大きい。想定通りなら、円相場の売買材料にはなりにくそうだ。海外市場ではNYタイムに発表される米5月小売売上高を受けたドルの動きに注目したい。市場予想は前月比-0.6%となっており、大幅な落ち込みが見込まれているが、自動車とガソリンを除いた売上高は堅調な伸びとなる見通しだ(予想:前月比+0.3%)。
今朝 最新のドル/円チャート
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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