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米株は想定以上の底堅さ、ドル円145円なら戻り売り好機-中東有事でも冷静判断(今週の米国株・FX見通し)田嶋智太郎氏 2025/6/16 #外為ドキッ

 

このレポートの概要:米国株式市場と外国為替市場の最新動向と分析
金融マーケットで永く情報発信を行っている田嶋智太郎氏が、米国株式市場の最新動向を詳しく解説します。

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中東の“確かな事柄”を押さえておく

先週13日、イスラエルがイランに攻撃を仕掛け、直ちにイランが報復するなど中東情勢が一気に緊張し、市場も大きく反応している。ここは事態の発端や背景、真相などをあらためて詳細に分析し、そのうえで極力冷静な投資判断を行うように心得たい。
目下の市場には様々な憶測が飛び交っているが、そのなかで幾つかの“確かな事柄”を押さえておくことが重要である。まず既知の通り、イスラエルのネタニヤフ首相は“危機の演出”で離散していた求心力を回復・維持したい。また、イスラエルによる攻撃の大胆さからは、米国の介入が必要になるほど強い反応をイランから引き出す狙いが透けて見えるが、当の米国はできる限り距離を置きたい。
実のところ、イラン・イスラム共和国は国内でほとんど支持を得ていないとされる。よって、イスラエルのネタニヤフ首相やイランの最高指導者ハメネイ師に、ここで常識的な判断を求めるというのは無理筋である。一つの可能性として、イラン革命防衛隊が混乱状態に陥り、そこでイラン国民が蜂起するといった展開はあり得る。なお、ホルムズ海峡の封鎖はイランにとっての最終手段であり、よほどのことがない限り完全封鎖はないと見られる。ただ、制御不能なエスカレーションが起こる可能性は常にある。

行き過ぎた見立てに偏ることなかれ

当然、原油先物相場は直ちに強い反応を見せた。ホルムズ海峡を通じた原油の供給制約が生じる可能性に市場が警戒するのは無理もない。ただ、前記の通り海峡閉鎖はあくまで“最後の手段”と考えるのが適切であろう。そもそもイスラエルとイランが直接的な交戦状態に突入する可能性はずっと以前からくすぶり続けていた。そのわりに、長らく原油価格は低水準で推移し続けていたわけであり、今後の動向については行き過ぎた見立てに偏ることなく、より慎重に見守り続けて行くことが肝要であろう。
とまれ、先週末の米株市場ではひとまず売りの反応が見られた。原油価格急騰に伴う米景気の先行きやインフレへの影響を警戒するのは当然のことである。とはいえ、13日のS&P500種の下げが1.13%程度に留まったことも事実。結果的には6000ポイントを下回ることとなったが、前日まで目先的な高値警戒感が募っていたことから相応の価格調整が生じるのも道理で、むしろ想定以上の底堅さを感じる。さしあたり、25日移動平均線が当面の下値サポートとして機能するか否かを確認したい。

原油急騰がユーロを支える可能性

一方、中東情勢の緊迫化によって外為市場では「有事のドル高」とも言える反応が見られている。ただ、これも真にリスク回避のドル高と見るべきか、むしろ機械的な買い戻しの動きと見るべきかについては、じっくり冷静に検証したいところ。いずれにしても、今のところドル買いの動きは比較的緩やかなものに留まっており、その実、先週末のユーロ/ドルの下値は1.1489ドル処までに留まった。
当面、原油価格が強含みで推移し続けた場合には、そのことが奇しくも「欧州中央銀行(ECB)による利下げサイクルが終了に迫っている」との見方に加勢することとなり、今しばらくユーロを下支えする可能性もある。テクニカル的にも、目下のユーロ/ドルは上向きの21日移動平均線(21日線)に下値を支えられる格好となっており、先週12日には年初来高値を更新している。当面の上値は、昨年9月高値から今年1月安値までの下げ幅を1.5倍して今年1月安値に足した値=1.173ドル処が目安になると見られる。

引き続きドル/円は戻り売りスタンスで

ドル/円の上値についても、今のところは144円台半ばあたりまでに留まっている。先週末は144円処に位置する21日線を上回って週の取引を終えてはいるが、依然として21日線を挟んでのもみ合い状態が続いていることに変わりはない。
少なくとも、一目均衡表の日足「雲」上限(現在は145.60円処)を一気にブレイクするほどの勢いは感じられず、先週に引き続いてドル/円については「一時的にも145円あたりまで上値を試しに行く場面が見られた場合、そこで戻り売りの好機を狙う算段で臨みたい」と個人的には考える。

ドル円週足チャート

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yoshizaki.jpg田嶋智太郎氏
経済アナリスト 慶應義塾大学を卒業後、現三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、経済アナリストに転身。現場体験と綿密な取材活動をもとに、金融・経済全般から戦略的な企業経営、個人の資産掲載まで幅広い範囲を分析・研究。 WEBサイトで経済・経営のコラム執筆を担当し、株式・外為・商品などの投資ストラテジストとしても高い評価を得ている。 また、「上昇する米国経済に乗って儲ける法」など書籍も手掛けるほか、日経CNBCレギュラーコメンテーターも務める。

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