シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
目次
▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング2週連続で増加
ドル/円
IMMポジション ドル/円
ポイント
【円ネットロング大幅に減少】
6月3日時点で円のポジションは、ドルに対して約15.1万枚の買い越し(ネットロング)。
ロングが取り崩され、ショートが大幅に積み増されたことから、ネットロングは前週から約1.3万枚減少した。
期間中のドル/円相場は、146円台から142円台に反落後144円台に切り返すなど、米国の関税政策などを巡り乱高下した。
日銀の植田総裁が「無理に利上げする考えはない」と追加利上げに慎重な姿勢を示したことで、投機筋の円先高観がやや後退したようだ。
ユーロ/ドル
IMMポジション ユーロ/ドル
ポイント
【ユーロネットロング2週連続で増加】
6月3日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約8.3万枚の買い越し(ネットロング)。
ショートの取り崩し度合いが大きかったことから、ネットロングは先週から約0.3万枚増加した。
期間中のユーロ/ドル相場は米中貿易摩擦への警戒感が高まる中でドルが売られたことから、一時1.14ドル台半ばまで上昇した。
ただ、欧州中銀(ECB)の金融政策会合を直後に控えていたこともあって、投機筋の動きは持ち高調整が主流だったとみられる。
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IMMポジション
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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