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【5/8 FX NEWS】今日のドル円144.4円抜けるか?|FOMC解説:2重のリスクが浮上 YEN蔵 #外為ドキッ

 

 FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果と背景【外為マーケットビュー】

動画配信期:公開日から2週間

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

市場予想動画の要約・まとめ 

## FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果と背景
- 予想通り金利据え置きとなった
- 声明文に重要な変更点として「失業率とインフレ率の上昇リスクが高まった」という文言が追加された
- これまではインフレ率上昇を懸念して「待つことが適切」と表明していたが、今回は失業率上昇のリスクも重要な考慮要素として加わった
- 声明文は会見の30分前に公開され、これを受けてドル円が一時的に142円台後半まで下落、米長期金利も低下した

## パウエル議長の記者会見における主要ポイント
- 4月30日発表のGDP -0.3%について詳細に言及
  - 輸入増加が主要因となりGDPがマイナスに転じた
  - 輸入増加はトランプ大統領の関税導入前の駆け込み需要による特殊要因である可能性を指摘
  - このGDP数値は今後の改定値で上方修正される可能性がある
  - 輸入増加は海外へのドル流出を意味し、GDPにはマイナス要因となる

- 前回FOMCから継続して「不確実性」の高まりを強調
  - 「不確実性が確実になるまでは、待つコストは比較的低い」という見解を示した
  - 「政策調整の前には待つ時間がある」と時間的余裕があることを複数回強調
  - 現在は「待つことが適切」との基本姿勢を維持

- 今年の利下げについては慎重な見方
  - 「適切になるケースとならないケースがある」と明言
  - 利下げ実施はデータ次第であると説明し、明確な方向性を示さず
  - 経済指標の推移を見守る姿勢を堅持

## 今後の経済見通しと利下げ予想
- 5月のFOMCでは経済見通しの更新はなかったが、6月のFOMCでは新たな経済見通しが発表される
  - 3月時点の見通しでは今年2回の利下げを予想(4.75-5.00%→4.25-4.50%)
  - GDPは下方修正、失業率は今年・来年・再来年で若干上昇、インフレ率は若干上昇との予想
  - 市場のFEDウォッチでは7月、9月、12月の計3回の利下げを予想
  - 6月の発表では利下げ回数予想が減少する可能性が指摘されている
  - 6月のFOMCは今後の金融政策の方向性を占う重要な会合となる見通し

## トランプ大統領関連の発言と市場への影響
- パウエル議長はトランプ大統領の利下げ要求について明確に立場を表明
  - 「トランプ大統領の利下げ要求は我々の仕事に全く影響しない」と断言
  - FRB議長として任期を全うする意向を示した
  - この質問が出るとパウエル議長は不機嫌そうになり、早口で無表情に応答する印象が見られた

- トランプ大統領「重大発表」を予告
  - 薬価引き下げ政策の実施
  - バイデン前政権時代に導入された人工知能・半導体に関する輸出規制の撤廃方針
  - スイスで中国との関税交渉を実施する予定
  - これらの発表がマーケットにリスクオン効果をもたらした

## 市場の詳細な反応と動向
- ドル円相場の動き
  - FOMC発表後、一時142.9円まで下落したが、その後143円がサポートラインとして機能
  - 143円割れは一日の間に数回あったものの、最終的には143円台後半で推移
  - 朝からトランプ大統領の発言を受けて142円台前半から143円台へと上昇していた

- 株式市場の反応
  - トランプ大統領の半導体輸出規制撤廃発言を受けて半導体関連株が上昇
  - FOMC発表後、一時下落していたナスダック100、NYダウ、S&P500は上昇に転じた
  - 全体的にリスクオン方向に市場が動いた

- アメリカの長期金利動向
  - FOMC発表後に一時低下
  - ゴールデンウィーク中は「トリプル安」(米長期金利上昇・ドル安・株安)の状況だった
  - 最近はその状況が緩和され、長期金利低下・ドル反発の流れに変化

## 今後のドル円相場のテクニカル分析見通し
- デイリーピボットは143.4円付近に位置
- 主要サポートレベルは142.8円(前日の安値付近)
- 上値のレジスタンスは144.4円、それを突破すると145円が次の目標
- 140円台前半には売り注文が集中している状況
- 当面は143-144円のレンジ内での推移が予想される

## 今日の日銀と市場見通し
- 本日日銀の会合の議事要旨が予定されている
- FOMCを通過し、市場は様子見の雰囲気が強まる可能性
- ゴールデンウィーク中の相場不安定性(トリプル安)は緩和される傾向

## 結論
FOMCは金利据え置きという結果ながら、声明文で失業率とインフレ率上昇という二重のリスクへの懸念を新たに示した。パウエル議長の「待つことが適切」という基本姿勢は変わらないものの、経済の不確実性増大を強く意識した内容となった。6月のFOMC経済見通しでは利下げ回数予想が注目される。一方、トランプ大統領のバイデン前政権時代の半導体輸出規制撤廃方針発表は市場をリスクオン方向に誘導し、ドル円は143円台後半で推移している。植田日銀総裁の発言内容も注目される中、当面のドル円は143〜144円のレンジ推移が予想される。FOMCとトランプ政権の政策が今後の市場動向を左右する、重要な要素となっている。

 

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YEN蔵
株式会社ADVANCE代表取締役 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行で、20年以上にわたり、為替ディーラーとして活躍。現在は投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。ドル、ユーロなどメジャー通貨のみならず、アジア通貨をはじめとするエマージング通貨でのディーリングについても造詣が深い。また、海外のトレーダー、ファンド関係者との親交も深い。YouTubeなどで個人投資家に対して為替に関する情報を発信しており、人気を博している。
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