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来週の為替予想(ユーロ/円 ポンド/円) 「ポンドのイベントリスクはポジティブ方向、ユーロ/円上昇は円安基調の定着必要」ハロンズ FX 2025/5/4 #外為ドキッ

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2025年5月2日 13時05分

ポンドのイベントリスクはポジティブ方向、ユーロ/円上昇は円安基調の定着必要

ユーロ/円、ポンド/円は後半急上昇

序盤は円買い戻しの流れが強まり、ユーロ/円、ポンド/円は売りが先行しました。ユーロ/円は161.706円、ポンド/円は189.939円まで下げました。しかし、米国の自動車関税の負担軽減策や日銀の物価目標2%達成時期の後ろ倒し観測から円売りが優勢になり、ユーロ/円は164.634円、ポンド/円は193.762円まで上昇し、レンジ上限を更新しました。(各レート水準は執筆時点のもの)

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※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

英中銀イベントは上向きか

ユーロ圏のGDPは前期比で市場予想の0.2%を上回る0.4%となり、懸念されていたほど域内経済が弱くないことが明らかになりました。ドイツやフランスの成長がプラスに転じたことが全体を支えました。拡張的な財政政策は今後もユーロ圏経済を下支えすると考えられますが、米国の相互関税や自動車関税の行方によっては成長鈍化の可能性があり、今後の見通しは依然として不透明な状況が続くと考えられます。ユーロを積極的に買う要因が乏しいため、ユーロ/円の上昇幅拡大には円安基調の定着が不可欠ではないかと考えます。

英国では8日に政策金利が発表されます。市場のコンセンサスは0.25%利下げが予想され、政策金利は4.25%へ引き下げられるとの見方が優勢です。前回の3月会合では、9名中8名の委員が据え置きを支持し、ハト派寄りと見られた3名も据え置きを支持しました。今回は恐らく、全員が0.25%利下げを支持すると見られますが、4月22日に「関税はインフレリスクより、むしろディスインフレリスクを示唆している」との認識を示したグリーン委員の動向には注意が必要かもしれません。予防的な観点から、大幅利下げを支持する可能性も考えられます。ただし、英国の消費者物価指数(CPI)は3月に総合で前年比2.6%まで低下したものの、コアの部分は3.4%とまだ高止まりしているほか、サービスCPIも4.3%と高水準であるため利下げペース加速は期待しにくい状況です。そのため、段階的な利下げに落ち着くと見られ、ポンドに対するイベントリスクは、ポジティブな方向へ作用する可能性があると考えています。

【英中銀の政策決定動向】

GBP/JPY日足チャート
出所:各種データを基に弊社作成

ユーロ/円、慎重に押し目見極め(テクニカル分析)

ユーロ/円は100日移動平均線をサポートとして、直近のレンジ上限(164.900円、24年12月30日高値)に接近しています。レンジ相場が続く場合、戻り売りが有効ですが、期間21日のボリンジャーバンドが拡張し始めており、レンジブレイクの可能性に注意が必要です。より長期的な視点では、レンジ上限である166.692円(24年10月31日)までの上昇が視野に入るため、165円を超えてきたら、そこから慎重に押し目買いを行ない、167円を目指す動きを期待したいです。その後、戻り売りを検討したいと考えています。

また、ポンド/円は三役逆転の解消に続き、ローソク足の雲上抜け、さらには基準線と転換線の位置関係の好転と、地合いが急速に改善しています。これで、遅行線が当時のローソク足を上抜ければ三役好転の状態となり、さらに上昇幅を広げる期待も持てます。ただ、当時のローソク足と遅行スパンの推移を見ると、遅行スパンがローソク足を完全に上抜くには時間がかかりそうで、この間に実線が雲の上限付近でしっかりと値固めできるかどうかがポイントになります。値固めが完了し三役好転となれば、そこから買いで追随するのも有効な戦略と考えられます。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:EUR/JPY:161.000-167.000

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「TradingViewチャート」
予想レンジ:GBP/JPY:188.000-197.000

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スケジュール

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一言コメント

現在開催中の大阪万博と1970年に開催された万博跡地を間違って訪れる方が多数いると報じられています。たしかに、かなり昔のことですし、以前の万博のことなんて外国人にはなじみがありませんよね。こうした細部まで気を配る必要がある「オモテナシ」の難しさを改めて実感しました。

 
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