【お知らせ】これまで、マネ育チャンネル内で提供してきました、『チャートリーディング FX Weekly Technical Report』は2025年4月28日(月)以降、マーケットアプリ「Market NEXT」で提供することとなりました。
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今週の注目通貨ペア・銘柄はこれだ!
■ ユーロ/ドル 高値圏での推移は買い方をサポートするか・・・
先週は、月曜日に高値を付け、火曜日に安値を付ける展開でした。先々週の流れを受け継ぎ、高値圏での推移が継続したという点、これは買い方にとって大きな支援材料と考えてよいのではないでしょうか。特に先週火曜日の陰線を水曜日の陽線で完全に跳ね返し、その後の取引価格帯も火曜日の陰線を上回っていますので、これを考えても上値思考が強いという判断に傾きそうです。
移動平均線は、3本とも上昇しました。実態戦は概ね短期の移動平均線の上側での推移が続き、売り方のポジション繰りが悪化していることがチャートから見て取れます。MACDもゼロラインの上側でゴールデンクロスを形成した後、上昇基調を継続していますし、チャート的に見て売りを示すものがないことを考えると、やはり買い方寄りの展開が続いているという判断でよいと思います。
今週は、買い先行スタンスで臨みたいところです。先週後半の取引価格帯が先々週の金曜日の上ヒゲ部分を埋める動きとなっていて、これはじわじわと押し出されるような形で売り方の買い戻しが相場に持ち込まれる可能性が高くなっていることを示しているように考えられます。ボリンジャーバンドの幅が広がりを見せている点が気がかりではありますが、かと言ってこのチャートで売りでインするという選択はないような気がします。高値警戒感という言葉に惑わされず、買い先行スタンスを貫きたいところですね。
その他 通貨ペア・銘柄分析
■ ドル/円 戻りの鈍さは否定し難いところ・・・
先週は、月曜日に高値を付け、木曜日に安値を付ける展開でした。先々週の流れを受け継ぎ、週初から戻りは限定的で、時間の経過とともに買い方が投げる動きが続きました。一方、週初は下値切り上げの様相も呈していましたが、水曜日の陰線で再び週間の安値を更新する形になり、買い方は完全にグロッキー状態。週末に少しだけ戻しましたが、全体的な評価としては売り方が圧倒的に有利な形での越週となっています。
今週は、リスクテイクするのであれば売り先行スタンスを取らざるを得ないと考えます。ただし、戻りを売ると持ち上げられるリスクが高いと思いますので、できれば下値を追うような局面でマーケットを追いかけてリスクテイクするのが賢明ではないでしょうか。値幅を取るというよりも、リスクテイクそのものの時間を短くするように心がけた方が、収支的には(恐らく精神的にも)安定するような気がします。
■ ユーロ/円 トレンドが出るまではガマン・・・
先週は、月曜日に高値を付け、木曜日に安値を付ける展開でした。下値不安に事欠かないドル円と対比すると、ユーロ円は比較的粘り腰を見せています。週を通じた上下の値幅も2円前後にとどまり、しかも先週は火曜日・木曜日の上ヒゲが目立つ程度で、長い下ヒゲを形成しているわけではありません。もちろん、上値志向が強いといった状況ではありませんが、それでもドル円と比較すると、下値不安の小ささは圧倒的だと思います。
今週は、様子を見る以外に選択がないような気がします。実体線と移動平均線の関係を見ても、明確なトレンドが見えているわけではありません。ただ、実体線と短期・中期の移動平均線が長期の移動平均線の上側で推移を継続している点は、若干注意が必要かと思います。時間の経過とともに、売り方の買い戻し圧力が増大してくる要因となるかもしれない、という風に考えてよいのではないでしょうか。
■ ポンド/円 戻りの鈍さが気になるが・・・
先週は、月曜日に安値を付け、水曜日に高値を付ける展開でした。週間を通じた上下の値幅は3円を超え、ユーロ円よりもややボラタイルな動きとなっています。特に、先週水曜日の陰線で下値不安が高まったところで木曜日の陽線の出現ということで、買い方・売り方の思惑が交差する展開が続いていると考えてよさそうです。明確なトレンドを伴った動きが続いているわけではなく、この点も悩ましいところですね。
今週は、ユーロ円と同様、様子を見るのが賢明ではないでしょうか。リスクテイクできるチャンスとしては、先週の高値を上回ってきたところは短期的には買いでエントリーできるかもしれません。また、下側も同様で、先週の安値を切ってくるようであれば、短期的には売りでインできるのではないかと考えます。ただ、いずれにしてもボリンジャーバンドの幅が広いままの状態ですので、ボラティリティに抗うことなく、短期勝負に徹した方がよいような気がします。
■ オージー/円 トレンドレスの動きが続くとしか・・・
先週は、月曜日に安値を付け、火曜日に高値を付ける展開でした。月曜日に下ひげを伴って戻し、火曜日は短い上ひげを伴って戻していて、それ以降は週間の高値・安値を更新することなく、そのまま静かに越週となっています。先々週の動きを考えるとかなり落ち着いた動きとなっていますが、これでも週間を通じた上下の値幅は2円弱ということで、オージー円としてはかなり大きな動きとなっていることが分かります。
今週は、ユーロ円・ポンド円と同様、様子を見る以外に選択肢がなさそうです。チャート的には、4月4日の陰線の胴体部分をカバーするまでは買い方の戻り売り圧力が小さくないと考えますが、とは言え先週の取引価格帯が先々週と比べてかなり上方に移動した点を考えると、下値不安ばかりが注目される状況からは少し遠ざかったと考えてよいかもしれませんね。トレードチャンスとしては、とりあえず先週の高値・安値のレンジブレイクアウトを想定しておくとよいような気がします。
■ 金スポット 「もう」は「まだ」なり?
先週は、週初から週央にかけて月曜日の陽線の胴体部分を全く下回ることなく推移していましたが、木曜日の陽線の出現で一気に週間の高値を更新、金曜日も小陰線ながら長い下ヒゲを戻して高い位置をキープしたままの越週となっていて、引き続き強い地合いを示しています。いったいどこまで? という話もあるわけですが、チャートが特段悪化を示しているわけではなく、「買いで付いていくしかない」というのが素直な見立てといったところではないでしょうか。
今週は、と言うよりも、今週も、買い先行スタンスで臨まざるを得ないと思います。当然に過熱感がないわけではないのですが、3本の移動平均線が上昇傾向を保ち、実体線が短期の移動平均線の上方に位置していますので上昇トレンドが継続中という判断に変わりはありません。ただし、売り方の買い戻しレベルが付いてきていない場合には急落リスクもあると考えるべきで、損切りは忠実に行った方がよいと思います。上下に振らされる展開も予想されますので、自分のポジションに固執するのは厳禁、評価損に対しては特に厳しく対応した方がよいと思います。
今週のチャートリーディング ~相場の強さ~
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