午前の為替予想は… 半導体関税の内容見極めへ 上値が重い状況は続く
作成日時 :2025年4月14日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉
ドル円予想レンジ
142.400-144.600円
前日の振り返りとドル円予想
11日のドル/円は約0.7%下落。欧州時間序盤に中国が対米製品への関税を12日から125%へ引き上げると発表したことなどでリスク回避の動きが強まると、一時昨年9月30日以来となる142.05円前後まで下落した。ただ、その後はホワイトハウスの報道官が「トランプ米大統領は中国との取引に前向きな姿勢」との認識を示したほか、週末を控えたポジション調整などもあり144円台まで上昇する場面も見られた。
米中の関税合戦については、中国は米国がさらに対中関税を引き上げたとしても、今後は取り合わない方針を示したため、過度の米中貿易摩擦激化懸念は後退している。ただ、本日はトランプ大統領が半導体への関税措置を説明する予定となっているなど、米国の関税政策が引き続き市場のメイントピックとなりそうだ。米関税政策が世界経済を冷やすとの見方から、ドル/円は144円台半ばから上では上値の重い展開が予想される。一方で、半導体関税の内容が市場の「想定の範囲内」となれば、下値も限定的となるだろう。
今朝 最新のドル/円チャート
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
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