
メキシコペソや豪ドルなど投資家にとって魅力的な通貨の最新状況について、これまでの動向や注目ポイントについて解説します。
作成日時 :2025年4月11日14時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
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執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
トルコリラ/円(4時間足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
先週のトルコリラ/円は上値の重い展開
ドル/円が148円台前半を上値に水準を切り下げる展開となった動きにつれてリラ/円も弱含みの展開となりました。一方、ドル/リラは米国の関税政策を巡り市場が混乱する中でも比較的落ち着いた動きとなり、横ばい圏で推移していましたが、11日の東京市場ではリラが下落。ドル/円が半年ぶりに142円台へ差し込んだこともあってリラ/円は3月19日以来の安値となる3.738円前後まで下落しました。
米国と中国の報復関税の応酬を嫌気して日経平均株価が1000円超値下がりする中、リスク回避の動きが強まったことがリラ安・円高に振れた背景です。
今週のトルコリラ/円の注目ポイントはトルコ中銀
17日にトルコ中銀が政策金利を発表します。3月にトルコのエルドアン大統領にとって最大の政敵とされるイスタンブール市長が逮捕・拘束されたことを受けてリラ相場が急落。中銀はその対応策として緊急会合を開き、主要政策金利ではない翌日物貸出金利を小幅に引き上げる「隠れ利上げ」を行いました。その上で「金融政策スタンスは物価見通しが著しく、かつ持続的に悪化する場合は引き締められることになる」と表明。このため、今回も政策金利を42.50%に据え置く公算が高いでしょう。トルコの3月インフレ率はいくぶん鈍化したものの38.10%と高止まりしていることから、引き締めスタンスも維持すると見られます。今回のトルコ中銀金融政策決定会合については、リラ相場を押し上げる公算は小さいものの、ある程度リラ相場を下支えすることになると見ています。ただ、米国の関税政策を巡り、市場の混乱が続くようならリラ安圧力もくすぶり続けることになるでしょう。
今週のトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
3.650円~3.900円
基調
方向感模索
今週の注目ポイント
☆4/17 トルコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
