
このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya
中銀は利下げ継続へ メキシコ政権は対米関係良好をアピール
7日に発表されたメキシコ2月消費者物価指数(CPI)は前年比+3.77%と市場予想(+3.75%)を上回り4カ月ぶりに上昇が加速した。ただ、メキシコ中銀のインフレ目標の上限である4%を2カ月連続で下回ったことから、中銀が利下げペースを緩める材料にはならないとの見方が一般的だ。中銀のロドリゲス総裁は2月の利下げ発表後に「物価上昇との戦いは新たな段階に入った」とコメントしている。現在9.50%の政策金利は3月27日の次回会合で少なくとも9.25%に引き下げられる可能性が高そうだ。
なお、トランプ米大統領が今月4日に発動したメキシコ製品への25%関税は、わずか2日後の6日に緩和され、米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の対象製品については4月2日まで発動が猶予された。メキシコペソ/円相場は、4日の関税発動で約半年ぶりに7.065円前後まで下落したが、その後は関税猶予で下げ渋っている。メキシコのシェインバウム大統領は9日、「米国政府との関係で対話と敬意が勝り、関税が解除された」と発言。国民へのアピールとして強調した面はあろうが、米国による関税の回避に自信を示した。
メキシコペソ/円 日足チャート

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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。

