ドル円、148円台の下値を探る…トランプ関税発動で警戒ムード
欧米時間のドル/円予想レンジ:148.200-150.600円
東京市場のドル/円は、安値圏で下げ渋る展開。前日のトランプ米大統領による円安けん制発言を受けた円買いの流れを引き継ぎ一時148.60円前後まで下落しました。ただ、その後は米長期金利が持ち直したこともあり149円台前半に値を戻しました。欧州市場では、上値が重く再び149.00円を割り込むと148.70円台まで下押ししました。
本日、トランプ米政権によるカナダ・メキシコへの25%の関税および中国に対する10%の上乗せ関税が発動されました。それに対して中国は一部米国製品に最大15%の追加関税を10日に発効すると発表しました。世界的な貿易戦争への懸念が強まる中で、為替相場はもちろん欧米の株式市場への影響も気になるところです。なお、トランプ米大統領による議会演説が日本時間あす午前に行われます。関税やウクライナ停戦に関する発言が出ることも考えられるため注目です。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、20日線が上値抵抗となり151円台から反落すると148円台へ下落する展開となっています。148.50円付近が再び下値支持として意識されて反発するか、下抜けて下値を探る展開となるか注目されます。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
3/4(火)
特になし
3/5(水)
09:30☆豪10-12月期GDP
10:45 中国2月財新サービス業PMI
-----☆トランプ米大統領、議会演説
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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