オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
本日09:30 豪1月CPI発表!
・1月29日に発表された、豪10-12月期消費物価指数(CPI)は前年比+2.4%(予想:+2.5%、前四半期:+2.8%)で予想以上の鈍化だった。また同CPIトリム平均は前年比+3.2%だった(予想:+3.3%、前四半期:+3.6%)。
豪12月CPIは前年比+2.5%(予想:+2.5%、前月:+2.3%)だった。また、12月CPIトリム平均は+2.7%で前月(+3.2%)から伸びが鈍化した。
・NY原油先物市場は反落。終値は前日比-1.77ドルの1バレル=68.93ドル(2月25日)。
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・2月20日発表の豪1月雇用統計は、雇用者数が4.40万人の増加と市場予想(2.00万人増)を上回った。失業率は4.1%で予想通り前月(4.0%)から上昇。労働参加率は過去最高となる67.3%だった。
・2月18日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を4.35%から4.10%へ引き下げた。声明では「さらなる政策緩和の見通しについては引き続き慎重である」などと慎重な姿勢を示した。
・2月3日に発表された豪12月小売売上高は前月比-0.1%と市場予想(-0.7%)を上回った。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
豪月次CPIは追加利下げ期待を高めるか?
RBAは18日に4年3カ月ぶりの利下げを実施した。同時に発表された声明ではインフレ圧力の持続的な低下に自信を示した一方で、インフレの上振れリスクが残っていることへの警戒もあった。本日は豪1月CPIが発表される。市場予想は前年比+2.6%で前月(+2.5%)から若干インフレが加速となっている。市場予想通りであれば、昨年10月に+2.1%を記録してから3カ月連続の反発となる。一方で、豪中銀が注目する基調的なインフレ(CPIトリム平均)は2カ月連続で低下中だ。CPIトリム平均の市場予想は出ていないが、前月(+2.7%)から低下していれば、RBAの追加利下げへの期待が高まり、豪ドルは売りで反応することになりそうだ。
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目材料
日米株価動向
09:30 豪1月CPI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。7時に豪ドル/米ドルの移動平均でシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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