【最新号】
オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック
・NY原油先物市場は反落。終値は前営業日比-0.46ドルの1バレル=72.70ドル(2月4日)。
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・2月3日に発表された豪12月小売売上高は前月比-0.1%と市場予想(-0.7%)を上回った。
・1月29日に発表された、豪10-12月期CPIは前年比+2.4%(予想:+2.5%、前四半期:+2.8%)で予想以上の鈍化だった。また同CPIトリム平均は前年比+3.2%だった(予想:+3.3%、前四半期:+3.6%)。
豪12月消費物価指数(CPI)は前年比+2.5%(予想:+2.5%、前月:+2.3%)だった。また、12月CPIトリム平均は+2.7%で前月(+3.2%)から伸びが鈍化した。
・1月16日発表の豪12月雇用統計は、雇用者数が5.63万人の増加と市場予想(1.50万人増)を上回った。失業率は4.0%で予想通り前月(3.9%)から上昇。労働参加率は市場予想や前月(67.0%)を上回る67.1%だった。
・12月10日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。声明からは「政策は十分に抑制的である必要がある」などの文言が削除されていた。
今日の豪ドル(AUD)トレード メインシナリオ
米中関税問題は小休止 米労働市場に焦点移る
米国の中国に対する追加関税は予定通り昨日発効された。これに対して中国は即座に報復措置を発表している。中国の報復措置は今月10日に発効されるため、10日までに進展があるかが今後の焦点となりそうだ。
関税問題については次の動きが出るまでに少し時間的な余裕ができた。そのため、市場の注目は米国の経済状況に移っている。昨日発表された米12月JOLTS求人件数が予想以上に減少していたことから、米連邦公開市場委員会(FOMC)の年内2回の追加利下げ観測がやや高まり、米ドルが広範に売られた。本日は米1月ADP全国雇用者数が発表される。この結果を受けた豪ドル/米ドルの動きに豪ドル/円もつれることになりそうだ。
豪ドル/円 最新チャート分析
今後の注目材料
日米株価動向
米1月ADP全国雇用者数
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは曇り。3時に豪ドル/円のストキャスティクスでシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
お知らせ:FX初心者向けに12時からライブ解説を配信
外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。

中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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