「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識(動画の内容 ポイントまとめ)
1. ドル円相場の現在のレンジと重要ポイント
- 上限レンジ:156.55-70円
- 下限レンジ:154.70-155.00円付近
- 156円が極めて重要な心理的節目レベル
- 現状では4時間足チャートで陽線が出現、上昇勢力が強まっている傾向
- 朝方の底値から徐々に上昇トレンドを形成
2. 日銀政策決定会合の影響と市場反応
- 0.25%の利上げを実施(市場予想通りの結果)
- 展望リポートにてインフレ見通しを上方修正
- 植田総裁の記者会見のポイント:
- 当初警戒されていたほど引き締め的ではなかった
- かといって特にハト派的でもない中立的なトーン
- 早期の追加利上げを急ぐ姿勢は見られず
- 市場は一旦落ち着きを取り戻す展開に
3. 今週の重要イベントと注目ポイント
- FOMC(1月28日~29日)が最大の注目イベント
- 政策金利は据え置きが確実視される
- 次回利下げは5月以降との見方が市場のコンセンサス
- パウエルFRB議長の記者会見での発言が極めて重要
- 特にトランプ氏の利下げ要請に関するコメントに注目
- 今後の金融政策の方向性に関する示唆
- 米国GDPの発表
- 米国経済の現状を測る重要な指標として注目
4. 外部リスク要因の分析
- トランプ氏の対コロンビア関税に関する発言
- 25%の緊急関税賦課を支持
- 1週間後に50%への引き上げも示唆
- コロンビア側の対応
- 対抗措置として米国製品に25%の報復関税を検討
- その後、米国からの要求を受け入れる方向で一旦収束
- 貿易摩擦リスクによる市場への影響
- 一時的なリスク回避の動きが見られた
- 現在は落ち着きを取り戻している
5. ドル円トレード戦略におけるポイント
- 基本的に買い目線が優勢な展開
- ただし以下の点に注意が必要:
- レンジ幅が1円以上と通常より広い
- 含み損が大きくなるリスクがある
- ポジション管理が特に重要
- 156円台での定着が鍵となる
結論:
当面のドル円の相場展開としては、156円を挟んだレンジ相場が継続する可能性が高いものの、FOMCの結果次第では方向性が明確になる可能性がある。基本的には買い目線で臨むものの、レンジ幅が広いことから、ポジション管理には特に慎重な姿勢が求められる。また、外部要因(特に米国の政治動向や貿易摩擦)にも十分な注意を払う必要がある。トレーダーとしては、これらの要因を総合的に判断しながら、適切なリスク管理のもとでのトレード展開が推奨される。
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『最新のドル/円相場を解説』
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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