ドル円、FOMC・日銀会合で4~5円の振幅はあり得る【明快!テクニカルレビュー】
動画配信期間:公開日から3カ月間
市場概況
先週は予想外の円安展開となり、日銀とFOMCの政策に対する思惑が影響しました。実生活では値上げ品目が目立ち、来年も値上げ傾向が続く見込みです。日米金融政策の発表でドル円は4-5円程度の変動幅を想定しています。
ドル円の動向
5連続陽線で推移し、下値を切り上げ、上値を追う展開となっています。11月中旬の戻り高値が視野に入り、長期移動平均線が下側でサポートとなっています。対円での買いポジションを検討する場合、最も有望な選択肢となっています。
ユーロ円の状況
戻りは見られるものの、上値が重い展開が続いています。実体線が長期移動平均線水準まで戻すに留まり、MACDはゴールデンクロスから上昇基調へ向かっています。ただし、過去の取引価格帯が上値の重荷となっており、注意が必要です。
ポンド円の分析
ユーロ円の影響を強く受けており、3本の移動平均線が混み合う展開となっています。金曜日の引けが弱く、上値が重い状況が続いています。ドル円と比較して、買いエントリーの明確な理由に欠ける状況です。
豪ドル円の展開
大きく戻す展開となりましたが、レンジ逸脱後の戻りという性質を持っています。MACDはゴールデンクロス形成の兆しを見せていますが、戻り売りが有望な展開となっています。
対ドル通貨ペアの状況
チャート的には売りが有望な展開となっていますが、年末要因やポジション状況を考慮する必要があります。特に、ポジションが軽い状況で、予想外の動きが出やすい環境となっています。
今後の展望
ドル円が最も堅調な動きを示している一方、クロス円(ユーロ円、ポンド円、豪ドル円)は上値が重く、買いエントリーには慎重な姿勢が必要です。対ドル通貨ペアについては、チャート的に売りが有望ですが、年末要因やポジション状況を十分に考慮した取引を行いたいところです。
【CFD】WTI原油・S&P500・金(ゴールド)の展望
動画配信期間:公開日から3カ月間
最近の市場動向:
- 先週末のWTI原油は安値圏で終了し、当初は売りのタイミングと思われた
- しかし、先週は木曜日以外すべて陽線で値を戻した
- 実体線が長期移動平均線を上回って取引を終了
テクニカル指標:
- 短期・長期の移動平均線がゴールデンクロスを形成
- MACDもゴールデンクロス後、上昇基調を示す
- MACDは近くゼロラインを超える可能性が高い
市場の特徴:
- 上値は依然として重い状況
- しかし、下値の支持力(粘り)が出てきている
- 11月下旬レベルまでの戻りを見せている
結論:
ファンダメンタルズの影響で急激な相場変動の可能性は常にあるものの、現在のチャート分析からは売りでの取引は推奨されない状況にある。テクニカル面では上昇の兆候を示している。
大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!
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株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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