ドル買いバイアスを維持しつつ、高金利通貨でのスワップ収益も視野に入れた運用が効果的か【マット今井 実践トレードのつぼ】
収録日:2024/11/21
元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:27 足元の注目材料
1:14 レンジ相場:ドル押し目買い戦略
2:56 年末へ向けたドル円展望
3:40 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画要約・まとめ
現在の市場環境
全体的な特徴
- 材料出尽くしの状況
- 膠着状態の継続
- 一定レンジ内での推移
主要材料
- 12月FOMC(0.25%利下げ予想)
- ウクライナ情勢の限定的影響
- トランプ氏の静観姿勢
為替市場の展望
ドル円
- 下限:153円台
- 上限:156円台
- レンジ幅:約3円
ユーロドル
- 下限:1.04台
- 上限:1.06台
- 直近1年の安値を意識
クロス円
- ユーロ円:明確なレンジ形成
- メキシコペソ円:7.5-7.7円のレンジ
トレード戦略
基本方針
1. ドルの押し目買い
- 153円台での買い
- ユーロドル1.06台での売り
2. スワップ取引
- メキシコペソなど高金利通貨活用
- 長期保有戦略の有効性
リスク管理
- ドル高方向へのリスク意識
- レンジ内でのポジション調整
- 急激な相場変動への備え
今後の注目ポイント
短期的イベント
- 12月6日の米雇用統計
- 12月FOMCでの0.25%利下げ
- ウクライナ情勢の推移
中期的要因
- トランプ氏の大統領就任(1月)
- 政策発表への期待
- 長期金利の動向(現在4.4%近辺で安定)
結論
当面はレンジ相場が継続する可能性が高く、その中での取引戦略が重要となります。ドル買いバイアスを維持しつつ、高金利通貨でのスワップ収益も視野に入れた運用が効果的かもしれません。大きな相場変動は年明け以降に期待されます。
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今井雅人 氏
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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