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大口投資家の動向は?「揺れ動く市場!投機筋は円ポジション圧縮に動いた」【最新IMMポジション】2024/9/24

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットロングほぼ横ばい

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロング大幅減少

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットロングほぼ横ばい】
9月17日時点で円のポジションは、ドルに対して約5.7万枚の買い越し(ネットロング)。
ロング、ショートともに同程度取り崩されたことから、ネットロングは前週から約0.1万枚増加。
期間中の金融市場は9月18日に予定されているFOMCで約4年半ぶりの利下げが確実視される中、焦点となる利下げ幅を巡り、大きく揺さぶられた。
総建玉(未決済建玉)が前週から、半数近くも一気に減少していることを見ると投機筋はドル/円相場が年初来安値をつけるなど、揺れ動くマーケットを眺めながら、様子見姿勢を強めたと考えられる。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットロング大幅減少】
9月17日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約7.0万枚の買い越し(ネットロング)。
小幅に積み増されたショートに対し、ロングが大きく取り崩されたことで、ネットロングは前週から約1.2万枚減少した。
12日にECBは市場予想通りに、0.25%ポイントの利下げを行ったものの、ラガルド総裁の発言を受け、来月の追加利下げ観測が後退する中、ユーロ/ドルは1.10ドル台割れを回避。
その後、1週間ぶりに1.11ドル台まで持ち直したが、この上昇はドル安の流れに支えられた面が強かった。他力本願的なユーロ高と見た投機筋は1.1100ドル以上の水準で買い持ち解消に動いたと考えられる。


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IMMポジション


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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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