読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

来週の為替予想(米ドル/円)「円キャリーの見方変わらず、米ドル/円159円の底堅さ確認で反発期待」ハロンズ FX 2024/7/6

 

f:id:gaitamesk:20210907122100p:plain

執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

執筆日時 2024年7月5日 14時15分

円キャリーの見方変わらず、米ドル/円159円の底堅さ確認で反発期待 

米ドル/円、38年ぶり高値更新後はもたつく

トランプ氏のホワイトハウス復帰観測が膨らみ、同氏の主張する減税、移民排斥、関税強化などが米インフレを連想させ、米ドル/円は161.949円まで38年ぶりの高値を塗り替えました。その後、景況判断の分かれ目である50を下回ったISM非製造業景況指数や米労働市場の鈍化に対する冷静な見方などもあり、米ドル/円は160.50円台まで押し戻されました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FXのライブ解説、大きな材料がなくても円売り発生しやすい局面 (2024年7月3日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

円キャリー取引が基本路線

来週も円キャリートレード継続が基本線となりそうです。パウエルFRB議長の議会証言や米消費者物価指数を確認しながら、米国の9月利下げ期待の醸成を見極める必要はあるものの、日米の絶対的な金利差縮小が見通しづらい環境下、円が最弱通貨であることは変わらないと考えます。パウエルFRB議長や米消費者物価指数は米インフレ鈍化の進展を示す一方、FRBの目標到達に確信を与えるところまでには至らないと見られ、そのため、米金融政策に対する見方が急速に変わるとも考えにくいです。当面は新たなデータの蓄積を待つことになり、米ドルの底堅さは継続しそうです。

かたや日本は、日銀が算出した1-3月期の需給ギャップが-0.66%と、昨年10-12月期の-0.03%から需要不足が拡大する格好になっており、日本の継続的な2%物価目標や経済成長への不安は残っています。こうした状況では、7月の日銀会合時に決定される国債買い入れ減額計画において、当初はその規模やペースは限定されると見られ、日米金利差は縮小しづらい状態が考えられます。米インフレ鈍化に反応して米ドル/円は調整が強まる危険はあるものの、売り一巡後は徐々に切り返してくるのではないでしょうか。

また、11月の米大統領選挙を巡っては、先日の候補者討論会を受けて、民主党のバイデン氏が大統領選挙を撤退する可能性が浮上しています。ホワイトハウスは否定していますが、国内大手金融機関は5割程度織り込まれたと指摘しています。一部メディアはハリス副大統領が有力と報じていますが、果たしてどうなるのか注目されます。新たな候補者擁立となれば、トランプ相場がいったん休止し、米ドル/円に対する調整圧力が強まることも考えられます。

159円の底堅さ確認後に押し目買い(テクニカル分析)

米ドル/円は上昇する21日線に沿って底堅い推移を続けているものの、161.949円を高値に頭打ちとなっており、調整含みの展開が意識されやすい中、どのレベルで下げ止まるのか注目されます。目先は4月29日高値(160.219円)-①、次は21日移動平均線が推移する159.000円-②、その次は6月4日安値(154.536円)からの上昇幅の半値押しとなる158.243円-③などが考えられます。個人的には159.000円付近では相応な底堅さを示してそこから反発すると見ていますが、158.000円割れとなれば156.000円付近までの下押しも考えられるため、慎重に買いを仕込みたいと考えています。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:158.500-163.500

7/8 週のイベント:

スケジュール

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

一言コメント

地球温暖化が絶好調で、外を数分歩いただけで汗をかく季節になりました。梅雨入りしたばかりなのに、もう梅雨が明けたような気候で、今夏乗り切れるかどうか心配です。

 
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。