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最新動画は【明快!テクニカルレビュー】で公開しています。
動画配信期間:2024/06/24~2024/09/24
大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!
時間がない方向け「ポイント要約」
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:26 ドル円:160円に迫る勢い 円安進行に対する懸念
2:59 ユーロ円・ポンド円:上昇トレンドに入ったか
4:16 豪ドル円:急激に上昇
5:00 対ドル相場:ドルの強さが目に付く
7:43 CFD(S&P500):上昇トレンドを維持
9:22 【PR】口座開設特別キャンペーン
動画の要約・まとめ
ドル円:160円に迫る勢い 円安進行に対する懸念
週末にかけて円安が進行し、特にドル円相場が主導的な役割を果たしました。対円の通貨ペアが全般的に円安に、対ドルの通貨ペアがドル高に動いた結果、ドル円相場が顕著な上昇を示しました。
ドル円相場のチャートを見ると、160円に迫る勢いが見られます。4月末に為替介入が行われた際、160円を超えた後に一旦151円台まで下落しましたが、その後1〜2ヶ月で介入の効果が薄れてきたように見受けられます。
この動きから、介入の効果よりも、日本の金融政策、特にゼロ金利政策に問題があったのではないかという見方が強まる可能性があります。また、円の価値がこれほど低下しているにもかかわらず、日本国内であまり危機感が持たれていないことも懸念材料です。
政策面では具体的な対応が見られず、このまま円安が進行した場合、200円や300円といった水準に達する可能性も否定できません。これは日本経済にとって重大な警鐘と言えるでしょう。
ユーロ円・ポンド円:上昇トレンドに入ったか
ユーロ円相場は、当初は他の対円通貨ペアに比べて出遅れていましたが、先週金曜日に大きく上昇し、5月下旬の高値を超えました。さすがにチャートも買いに傾きました。
ポンド円相場も同様の傾向を示しており、両通貨ペアともに上昇トレンドに入ったと考えられます。
対円のチャートを見ると、長期の移動平均線との乖離がそれほど大きくないというのが特徴になっており、それが過熱感を和らげる役割を果たしています。更なる上値追いのを余地を広げているという、何とも皮肉な状況になっているように思えます。
豪ドル円:急激に上昇
豪ドル円相場も急激に上昇し、4月下旬の高値を超えました。テクニカル指標も上昇トレンドを示しています。
介入リスクを考えると、私は対円の買いで入るつもりはないのですが、チャート的には買いで入らざるを得ない状況です。
日銀の政策議論:市場の判断に委ねられたアクセルの踏み方
日銀は国債の買い入れ減額について議論していますが、緩和姿勢は維持しており、アクセルの踏み方をどの程度調整するかは市場参加者の判断に委ねられているようです。
対ドル相場:ドルの強さが目に付く
対ドル相場では、ユーロドルとポンドドルが先週末にかけて下落し、ドル高の傾向が見られます。一方、豪ドル米ドル相場は比較的安定しており、中立的な動きを示しています。
株式市場:金利低下が上値余地を広げるも、方向感は掴みにくい
米国株は益利回りベースで割高感がありましたが、金利低下により上値余地が広がったのかもしれません。日本株も金曜日は戻しましたが、その後夜間で売られるなど、方向感は掴みにくい状態です。チャートを見る限り、対ドルではドルが強いのかなという印象を受けます。
CFD(S&P500):上昇トレンドを維持
株式市場については、アメリカ市場が堅調な上昇トレンドを維持しています。金利が高止まりしている環境下でも株価が下がらないのは、アメリカ経済の強さを示していると言えるでしょう。
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「FX ウィークリーテクニカルレポート」
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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