
このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性がある要因について詳しく解説します。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
X(Twitter): https://twitter.com/KandaTakuya
大統領選は与党・シェインバウム氏が圧勝 外交手腕が問われる場面も
メキシコで2日に行われた大統領選挙は、与党・国家再生運動(MORENA)のシェインバウム前メキシコ市長が早々と当選確実を決めた。20%開票時点の得票率で野党候補に30ポイントの大差を付けており、メキシコ初の女性大統領が誕生することになった。就任は今年10月1日で任期は6年の1期限りとなる。シェインバウム新大統領はロペスオブラドール現大統領が指名した後継者であり、当面政局が不安定化するリスクは小さいと見られる。こうした中、現時点でメキシコペソ相場に目立った影響は出ていない。ただ、今回の選挙の争点は治安問題や格差問題など主に内政面に向けられており、シェインバウム氏の外交面に対するスタンスはほとんど伝わっていない。11月には米国でトランプ氏が大統領に返り咲く可能性も取り沙汰されており、就任後は外交手腕が問われる場面が増えそうだ。
【2024/6/4 更新】ペソ円が急落
シェインバウム氏の勝利が確実になる中、昨日の外国為替市場ではペソ安が進行し、対円では9.2円台から8.7円台へ急落した。シェインバウム氏の勝利は織り込み済みだったが、同時に行われた議会選で左派与党・MORENAが改憲に必要な3分の2を占める勢いとなったことが不安視された模様だ。
メキシコペソ/円 日足チャート(※6/4 更新)

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外為どっとコム総合研究所の調査部に所属する外国為替市場の研究員が、FX初心者向けに平日毎日12時ごろからライブ配信を行っています。前日の振り返り、今日の相場ポイントなどをわかりやすく解説しています。YouTubeの「外為どっとコム公式FX初心者ch」でご覧いただけます。
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。


