ドル/円、157円台半ばで伸び悩む…円買い介入への警戒感から不安定な動きも
東京市場のドル/円は、5月1日以来の高値を更新する展開。米長期金利の上昇を背景にドル買いが優勢になると一時157.41円前後まで強含みました。ただ、15時過ぎに一時157円台を割り込むなど値動きはやや不安定となっています。
本日の海外市場でも、ドル/円は今月1日に本邦政府・日銀による円買い介入が発動されたと見られる157.40-50円の水準を意識した値動きになりそうです。仮に同水準を突破したとしても足元のじり高の展開では、円買い介入の実施は難しいと見られますが、市場で広がる介入警戒感から神経質な値動きとなる可能性があるため注意が必要でしょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線が強気のパーフェクトオーダーを形成しています。また、RSIが50ライン上で緩やかな上昇を維持していることもあり上昇基調は継続中と見れます。足元では安値・高値ともに切り上げており底堅い相場展開であることが分かります。157.00円付近を下値支持に上値を模索する展開が続くか注目です。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
5/29(水)
21:00☆独5月消費者物価指数・速報値
23:00 米5月リッチモンド連銀製造業指数
26:00 米7年債入札(440億ドル)
26:45 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
5/30(木)
07:50 ハンターRBA総裁補講演
08:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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