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FX/為替「ドル/円、155円「防衛ライン」の攻防に」 外為どっとコム トゥデイ 2024年4月17日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年4月17日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼16日(火)の為替相場
(1):鈴木財務相「必要に応じて対応していく」
(2):中国経済指標はまちまちの結果
(3):英失業率は横ばい
(4):独ZEW大きく上昇
(5):IMF世界経済見通し公表
(6):FRB議長利下げ後ずれを示唆

▼16日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:1ドル155円の攻防戦がさらに激しさを増す/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

16日(火)の為替相場

期間:16日(火)午前6時10分~17日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):鈴木財務相「必要に応じて対応していく」

鈴木財務相は円安が進む為替相場について「しっかり注視していく」「必要に応じて対応していく」とあらためて発言。また17日から米国ワシントンで行われるG20財務相・中銀総裁会議で「為替を明示的に取り上げた議題は設定されていない」としながらも「議題にならなくとも話題にはなる」と述べた。

(2):中国経済指標はまちまちの結果

中国1-3月期国内総生産(GDP)は前年比+5.3%と市場予想(+4.8%)を上回った。一方、同時に発表した3月鉱工業生産は前年比+4.5%(予想+6.5%)、3月小売売上高は前年比+3.1%(予想+4.8%)といずれもさえない結果だった。

(3):英失業率は横ばい

英3月失業率は横ばいの4.0%、失業者数(失業保険申請件数)は1.09万人だった。12-2月の国際労働機関(ILO)失業率は4.2%と市場予想(4.0%)を上回り、6カ月ぶりの水準に上昇。12-2月の週平均賃金(除く賞与)は前年比+6.0%と前回(+6.1%)から伸びが鈍化したものの、市場予想(+5.8%)を上回った。

(4):独ZEW大きく上昇

独4月ZEW景気期待指数は42.9と市場予想(35.5)を上回り、2022年2月以来の水準に上昇。ZEW(欧州経済研究センター)は「世界経済の回復がドイツの期待を高めている。回答者の半数が向こう半年間にドイツ経済が上向くと見込んだ」とコメントした。

(5):IMF世界経済見通し公表

国際通貨化基金(IMF)は最新の世界経済見通しを発表。2024年の世界経済の成長率予測を3.2%とし従来の3.1%から引き上げた。2025年は3.2%で変わらずだった。地域別では米国の2024年成長率予測を2.1%から2.7%へ引き上げた一方、ユーロ圏は0.9%から0.8%へと引き下げた。日本は0.9%で変わらず、英国は0.6%から0.5%へ下方修正した。新興国については4.1%から4.2%へ上方修正した。

(6):FRB議長利下げ後ずれを示唆

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「最近のデータはインフレに関して我々に自信を与えるものではなく、むしろその自信を得るには予想よりも長い時間がかかる可能性が高いことを示している」と指摘。市場の利下げ後ずれ観測を追認する発言と受け止められた。これより前にはジェファーソンFRB副議長も、インフレが予想通りに減速しない場合は現在の金融引き締め姿勢をより長期間維持することが適切だと述べた。

16日(火)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:155円の攻防戦がさらに激しさを増す

昨日のドル/円は34年ぶり高値を再び更新。パウエル議長ら米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言を受けて利下げ後ずれ観測が強まる中、ドル高主導で154.78円前後まで続伸して1990年6月以来の高値を付けた。ただ、特に手掛かりがないにもかかわらず瞬間的に1円弱急落するなど、値動きが不安定化する場面もあった。ドル/円の上昇とともに日本政府・日銀による円買い介入を巡る警戒感もさらに高まっているようだ。
1ドル155円には大量のノックアウトオプションが設定されており、上抜ければ上昇が加速するとの観測もあることから、この水準が政府・日銀の次の「防衛ライン」との見方が出ている。反面、今日から明日にかけてG20財務相・中銀総裁会議が行われるだけに、国際会議期間中の介入は困難との見方もある。こうした中、本日は1ドル155円の攻防戦がさらに激しさを増す可能性があると見ており、それに伴ってドル/円の値動きも一段と不安定化することが予想される。

注目の経済指標:英消費者物価指数

注目のイベント:BOE総裁発言

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kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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