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ドル/円、155円を試しに行く展開…為替介入は実行されるのか(NY市場の見通し)2024/4/16

 

ドル/円、155円を試しに行く展開…為替介入は実行されるのか

東京市場のドル/円は34年ぶり高値圏で推移。前日の海外市場の地合いを引き継いでドルが堅調を維持する中、154.42円前後まで上昇しました。円買い介入への警戒感などから、前日に付けた高値(154.44円前後)を前に伸び悩みましたが、強含みの展開が続いています。

その後、米長期金利が上昇するとドル買い・円売りが再び強まり前日高値を突破。一時154.60円前後まで上値を拡大し1990年6月以来の高値を更新しました。

昨日からワシントンで国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合が行われています。きょうは各国の中銀関係者の講演が多数予定されており、その中でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長もパネル討論に参加します。米国では3月の雇用統計、消費者物価指数(CPI)、小売売上高がいずれも予想を上回り、早期利下げ観測が大きく後退しています。パウエル議長が今後の金融政策について何を語るか注目しましょう。そのほか、NY市場では米3月鉱工業生産指数などの重要経済指標が発表されます。ドル/円が34年ぶりに節目の155.00円を試しに行くのか、日本政府・日銀による円買い介入の発動があるのかについても注目が集まりそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、152.00円を突破してからは上昇の勢いが強まり陽線続きとなっています。RSIが70ライン上を推移していますが上向きを維持しているため上昇目線が継続していると見ます。前日のドル/円は終値で154.00円を突破しました。こうしたことから本日も底堅い推移の中で高値を更新する値動きとなっています。一時154.60円前後まで上値を拡大したこともあり本日155円台へ上昇できるか注目されます。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

4/16(火)
21:15 カナダ3月住宅着工件数
21:30☆カナダ3月消費者物価指数
21:30☆米3月住宅着工件数
21:30 米3米住宅建設許可件数
22:00 ジェファーソンFRB副議長、講演
22:15☆米3月鉱工業生産指数
22:15 米3月設備稼働率
25:30 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁/ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
26:00☆ベイリーBOE総裁、講演
26:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
26:15☆マックレム・カナダ中銀総裁、講演
26:15☆パウエルFRB議長、講演
27:00 ブイチッチ・クロアチア中銀総裁、講演
29:30 コリンズ米ボストン連銀総裁、講演 
----- IMF世界経済見通し
※☆は特に注目の材料

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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