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FX「4月最強スタート、苦難の中に明るさ」南アランド見通し

 

総括

FX「4月最強スタート、苦難の中に明るさ」南アランド見通し

 

「通貨6位、株価19位」
「予想レンジ 南アランド円7.8-8.3」


(ポイント)
*3月は月間2位、4月は最強でのスタート
*インフレ目標引き下げの議論が始まる
*南アはまだ電力、水力、物流、財政赤字等の問題を抱えている
*最近のランド上昇はインフレ懸念再燃、インフレ目標引き下げ、鉱産物価格上昇で
*S&Pの購買担当者景気指数(PMI)は悪化
*来週は3月CPI
*30%超の失業を克服するための政策委員会が設立される
*政策金利は8.25%で据え置き
*外貨準備の財政活用を可決
*米財務省は南ア経済について強気
*23年4Q・GDP テクニカルリセッションをかろうじて回避
*5月29日に大統領選挙と総選挙
*スタンダード銀行、2024年の南アフリカ経済にプラスの見通し
*中国と南アの関係は強化されている
*グレイリストには2025年まで残る
*人口は増加、白人は減少


(ランドは堅調)
 ランドは3月は月間2位で、年間でも2月の9位から7位へ上昇した。さらに4月第一週は最強通貨だ。南アはまだ電力、水力、物流、財政赤字等の問題を抱えているが、それぞれで改善への試みがなされて、若干結果も出している。不安要因は大統領選挙で与党が過半数を失い、連立政権が滞りなく生まれるかどうかだ。

 株価指数(全株指数)は弱く、20市場中19位、年初来2.76%安。
 10年国債利回りは10.79%、年初は9.77%であった。

(インフレ目標を引き下げるか)
南ア中銀のクガニャゴ総裁は日、中銀のインフレ目標引き下げについて当局者が議論していることを明らかにした。
目標を現在の3-6%から引き下げる決定を2025年になる前に下すことを個人的には望んでいるが、中銀と財務省のチームが適切な範囲を検討し、引き下げに伴うリスクを洗い出していると説明した。
中銀のチームが適切な目標と達成までの適切な時間軸を総裁と財務相に助言すると述べた。
南ア中銀は2000年にインフレ目標の枠組みを導入し、将来的に3-5%、さらに2-4%へ引き下げる計画だったが実現していない。総裁は大きな間違いとして数年にわたって引き下げを求めていた。
現在の範囲は広すぎるため、中銀が望むよりも高い水準でインフレ期待が固定されていると指摘した。
金利のフォワードガイダンスについては、中銀関係者は有効な手段と考えていないと述べた。

(南ア産出の鉱産物価格が高くランドを支える)
 ここ1か月の南ア産出の鉱産物価格が高く、南アランドを支えている。米国利下げ観測とドル安、中国景気の回復で鉱産物に資金が流入するという思惑だ。ここ1か月(4月5日の終値以前の1か月)で金は8.44%、銀は13.77%、白金は3.63%上昇。パラジウムは3.07%下落。

(最近の指標)
3月のS&Pの購買担当者景気指数(PMI)は48.4、インフレ圧力と干ばつなどが顧客の需要を鈍化させた。2月は50.8だった。
S&Pは「顧客からの注文が鈍化する一方で、インフレ圧力が加速し、サプライヤー費用や燃料費の上昇、経済の不確実性につながった」と説明した。頻発する停電や干ばつも逆風になった。
ヨハネスブルク近郊で頻発している断水について、「水危機が今後数カ月で拡大し、企業活動にさらなる影響を与える可能性があるとの懸念が高まっている」と述べた。
来週は3月消費者物価、2月小売売上などの発表がある。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン中位から反発、先週一時2σ上限越え

 日足、ボリバン2σ上限へ上昇。ボリバン上位。4月2日-5日の上昇ラインがサポート。4月4日-5日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
 週足、ボリバン2σ上限へ、雲の上。3月25日週-4月1日週の上昇ラインがサポート。11月13日週-4月5日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向き、20週線下向き。
 月足、1月-3月の上昇ラインがサポート。23年11月-24年3月の下降ラインを上抜く。5か月線上向き、20か月線横ばい。
年足、2023年は円とデッドヒートを繰り返しほぼ同位の10位。21年-23年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインを上抜く。




喜望峰

南ア政府、過剰失業削減を目指し「労働活性化計画」委員会を発足

4月6日、南アのヌクセシ雇用労働大臣はヨハネスブルグでナスレック・エキスポを開催した。国内の失業削減において南ア政府が果たすべき役割として、南ア雇用労働局は「労働活性化計画」を正式に開始することを決定した。南アの現在の失業率は32.1%(2023年4Q)。
 失業者数が4万6千人増加して790万人となったため、前年同期の31.9%という1年ぶりの低水準から32.1%に上昇した。雇用の喪失は主に地域社会サービス(-171,000)で記録され、次に建設(-36,000)、農業(-35,000)、貿易(-28,000)、製造(-1,000)が続いた。一方で、金融(+128,000)、運輸(+57,000)、鉱業(+37,000)では雇用が増加した。 15歳から24歳の求職者を対象とした南アフリカの若年失業率は、第3四半期の58%という1年以上ぶりの低水準から、第4四半期には59.4%に上昇した。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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