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FX/為替「ドル/円『152円の壁』 突破には動意不足か」 外為どっとコム トゥデイ 2024年3月27日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2024年3月27日8時20分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼26日(火)の為替相場
(1):鈴木財務相 円安をけん制
(2):MPC委員「市場は利下げを織り込みすぎている」
(3):米経済指標はマチマチの結果

▼26日(火)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:もみ合い商状が続く公算が大きい/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

26日(火)の為替相場

期間:26日(火)午前6時10分~27日(水)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):鈴木財務相 円安をけん制

鈴木財務相は為替相場について「過度な変動は企業活動の不確実性を高めることになり経済に悪影響を及ぼし得るので望ましくない」「行き過ぎた動きに対してはあらゆる手段を排除せず適切に対応を取っていきたい」として円安の動きをけん制した。

(2):MPC委員「市場は利下げを織り込みすぎている」

英中銀(BOE)のマン金融政策委員会(MPC)委員は「市場は(BOEの)利下げを織り込み過ぎている」「(BOEが)米国やユーロ圏よりも先に利下げすると考えるのは難しい」「市場がすでに緩和を行っているため、(BOEは)利下げをする必要がない」などと発言。これを受けてポンドが上昇する場面があった。

(3):米経済指標はマチマチの結果

米2月耐久財受注は前月比+1.4%と市場予想(+1.0%)を上回った。変動の大きい輸送用機器を除いた受注も前月比+0.5%と予想(+0.4%)を上回った。一方で、その後に発表された米3月消費者信頼感指数は104.7と予想(107.0)に反して前月(104.8)から低下した。

26日(火)の株・債券・商品市場

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

<外為注文情報はこちら>

【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:もみ合い商状が続く公算が大きい

昨日のドル/円は前日比+0.1%の小幅高。151円台前半での小動きが続いていたが、NY市場に入り米2月耐久財受注が予想を上回ったことやロンドン・フィキシングに向けたドル買いが観測されたことで151.60円前後まで強含んだ。もっとも、過去2年にわたり上値を阻まれた152円の水準が壁として意識されたほか、本邦当局による円買い介入への警戒感も根強く、151円台後半では買いの勢いが鈍った。
月末・四半期末・年度末が近づく中、ドル/円は本日ももみ合い商状が続く公算が大きい。足元でドル売り・円買い材料は見当たらないことから下値は堅いと見るが、152円の壁を突破するには動意不足で上値も重そうだ。

注目の経済指標:豪2月CPI

注目のイベント:田村日銀審議委員発言

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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