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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「豪月次CPIがRBAを再びタカ派的な姿勢を強める?」ハロンズ FX 2024/3/23

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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今週の振り返り

今週の豪ドル/円は97.76円前後、NZドル/円は90.69円前後で週初を迎えました。RBAは19日に金融政策会合(理事会)を開催し、政策金利を4.35%に据え置きましたが、声明から「金利のさらなる引き上げを排除することは出来ない」という文章が削除されていたことで、市場は「RBAのタカ派的なスタンスが弱まった」と受け止めて豪ドル売りが先行しました。ただ、直後に日銀がマイナス金利を解除したものの、「緩和的な金融環境を継続する」と表明したことにより円が全面安となったため、豪ドル/円は上昇となりました。翌20日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されました。ここで米連邦準備制度理事会(FRB)がメンバーによる金利見通しを公表。年内の利下げ予測は3回と前回(12月)の予測から変化がありませんでした。市場の一部では「年内利下げが2回に減少する可能性がある」と見ていたため、FOMCの決定を受けて米金利が低下し米株価指数が上昇したことで、資源国通貨である豪ドルやNZドルは買われました。21日には予想を大幅に上回る強い豪雇用統計の結果や、日米株価指数の上昇を背景に豪ドル/円は2014年12月以来となる100円台に乗せる場面も見られました。
NZドルは21日に発表されたNZ10-12月期四半期国内総生産(GDP、前期比)が予想外のマイナス成長(-0.1%)となりました。これでニュージーランド(NZ)は2期連続のマイナス成長となり、テクニカルリセッション(景気後退)入りとなりました。これが重しとなり、一時92.20円前後まで上昇したNZドル/円は91円台半ばまで押し戻されています(執筆時)。

豪月次CPIがRBAの利下げ開始時期を左右する

前述の通り19日に開催されたRBA理事会で、RBAは金融政策に対するタカ派的な姿勢を弱めました。これは、過去2カ月で豪州の労働市場が急速に弱まったことを示唆していたことや、豪州のインフレが中銀の低下傾向を続けていることなどが要因と考えられます。特に1月月次消費者物価指数(CPI)が欧米のインフレが反発を示す中で前月から横ばいだったことは、RBAが今後のインフレ鈍化に対して自信を強めるものとなったようです。
ただし、21日に発表された豪州の2月雇用統計では新規雇用者数が11.65万人増加となりました。新型コロナによるロックダウン等の影響から雇用者数が大きく増減した2020年や2021年を除くと、過去20年で最大の増加幅でした。2023年12月と2024年1月の豪雇用統計の弱い結果は季節的な要因が大きく、豪州の労働市場のひっ迫はさほど緩んでいない様です。
今週は27日(水)に豪2月月次CPIが発表されます。豪州の2月の月次CPIには1月分には含まれていなかったサービス部門の項目が多く含まれています。豪州も欧米同様にサービス部門のインフレの粘着性の強さに悩まされていることもあり、市場では豪2月月次CPIは前年比+3.6%へ上昇すると予想しています。市場予想通りもしくはそれ以上の上昇となれば、RBAの利下げ時期の後退予測に繋がりそうです。

【表1 豪州の月次CPI、四半期CPIの推移】

豪小売売上高は小幅上昇傾向が続く

来週は28日(木)に豪2月小売売上高の発表も控えています。豪州の小売売上高は11月にブラックフライデーセールにより大幅に増加しましたが、12月にはその反動で大きく減少し、1月には反発を示しています(表2)。12月に小売売上高が大きく低下するのは2022年も同様でした。高インフレに悩まされている豪州では、特に近年この傾向が強まっているようです。気になるのは2022年11月以降、小売売上高の伸び率が緩やかになっているということです。豪州では新型コロナのパンデミック後の国境開放以降、パンデミック前よりも移民の流入が増加しています。豪統計局の最新のデータでは2023年9月までの1年間で人口増加率は2.52%と過去最大となっています。この大多数は労働者や留学生、ワーキングホリデーなどによる外国人の流入です。一方で、同時期の小売売上高は前年比+1.98%となり、外国人の流入による人口増加の割に小売売上高が増えていないことがわかります。また、この間にはインフレ率が5.4%増加していますので、家計における消費額は低調な伸びに止まっていることになります。ちなみに2023年10月~24年1月の小売売上高の前年比平均は1.3%とさらに低下しています。今回発表される2月分の市場予想は前月比+0.4%で小売りの小幅な伸びという傾向は変わっていません。鈍い小売売上高の伸びはインフレ鈍化の観点から見るとポジティブな要因となります。小売売上高の伸び率がRBAの政策策定に大きな影響を与えることはなさそうですが、結果の良し悪しで短期的には豪ドル相場も動くことになるのではないでしょうか。

【表2 豪小売売上高の推移】

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は21日には一時100円台まで上昇しましたが、その後上げ幅を縮小して長い上ヒゲとなっています。長い上ヒゲは上値の重さを示すほか、高値圏での出現はトレンド転換の可能性を示唆しています。目先の上値目途は21日高値の101.17円前後になります。この水準を上抜けることが出来れば、次の目途は2014年12月高値の101.36円前後になりそうです。一方下値は、3月上旬にレジスタンスとして働いていた98.20円前後がサポートとして意識されそうです。その下の水準では日足一目雲や週足一目基準線が下値目途となりそうです。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表、200MA】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:97.00-101.00、NZD/JPY:90.00-93.00

3/25週のイベント:

03/26 (火) 08:30 豪 3月ウエストパック消費者信頼感指数
03/27 (水) 09:00 NZ 3月ANZ企業信頼感
03/27 (水) 09:30 豪 2月消費者物価指数(CPI)
03/28 (木) 09:30 豪 2月小売売上高

一言コメント:

3月下旬なのにまだまだ寒いです。先日腰を痛めてしまい、寒い日などは足の付け根辺りも痛くなります。体重減、適度な運動、ストレッチなどが良いらしいのでやれることから始めています。みなさんも気を付けましょう。

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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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