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ドル/円 今日の見通し「3月のマイナス金利解除観測が高まり150円割れ…NY市場の米1月PCEデフレーターに注目が集まる」2024/2/29

 

「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha

今日のドル円  テクニカル分析で環境認識

①日足:20日線が下値支持となるか・・・年初対高値150.80円台を上値に伸び悩むと10日線を下抜けて一時149.60円台まで下落しました。ただ、足元では20日線が下値支持となりレンジ内での推移が続いています。仮に20日線を割り込むと149.00円に向けて下値を拡大する可能性があります。ただ、上昇トレンドの中で149.00円付近は下値支持と意識されて押し目買いポイントと見ることもできます。下落バイアスが強い状態ではありますが、150円台に向けて反発する可能性もありますので注目しておきましょう。

ドル/円 日足チャート

今日のトレードシナリオ:押し目買い方針

②相場展開の予想・・・150円を割り込み下落の勢いが強まっていますが、上昇トレンドは継続中です。そのため、基本は押し目買い目線で考えたいところです。ただ、150.00円付近が上値抵抗になるようだと高値圏での戻り売りも考えられそうです。

③トレードタイミング・・・押し目買いポイントは、149.50‐149.60円、149.00円付近と見ます。仮に持ち直したとしても150.00円付近が上値抵抗になる可能性もありますので注意しましょう。また、その水準が戻り売りポイントになる可能性もあるため注目です。

ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)

ドル/円 外為注文情報(図2)

https://www.gaitame.com/markets/order/

今後の注目経済指標・イベント

今夜は米1月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が発表されます。市場予想は前年比+2.4%、食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターが前年比+2.8%となっています(前回:+2.6%、+2.9%)。米連邦準備制度理事会(FRB)が注目するインフレ指標なだけに、ドル/円相場の急変動につながる可能性があるため注目が集まります。また、同時刻に発表される米新規失業保険申請件数にも注目です。

2/29(木)
16:45 仏2月消費者物価指数・速報値
16:45 仏10-12月期GDP・改定値
17:00 スイス10-12月期GDP
17:55 独2月失業率
17:55 独2月失業者数
18:30 南ア1月生産者物価指数
21:00 メキシコ1月失業率
21:00 南ア1月貿易収支
22:00☆独2月消費者物価指数・速報値
22:30☆カナダ10-12月期GDP
22:30 カナダ12月GDP
22:30 米1月個人所得
22:30 米1月個人消費支出(PCE)
22:30☆米1月PCEデフレーター
22:30☆米新規失業保険申請件数
※☆は特に注目の材料

『20時からFXライブ配信』

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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