午前の為替予想は… 材料・需給の両面から続伸を期待
作成日時 :2024年2月5日8時00分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
ドル円予想レンジ
147.600-149.400円
前日の振り返りとドル円予想
2日のドル/円は前日比2円の大幅高。米1月雇用統計で非農業部門雇用者数や平均時給の伸びが予想を大幅に上回ると一時148.58円前後まで上伸した。米労働市場がなおも堅調を維持しているとの見方から早期利下げ観測が後退。米長期金利の上昇とともにドルが全面高となった。
本日は1月19日に付けた148.80円(今年高値)を超えられるかが焦点で、仮に上抜ければ149円台へ続伸する公算が高まりそうだ。米1月ISM非製造業景況指数がドル高を後押しできるか注目されよう。米1月ISM非製造業景況指数の市場予想は52.0となっており、予想外に1年ぶりの低水準に落ち込んだ12月の50.5から持ち直すと見られている。内訳の新規受注指数や雇用指数、仕入価格指数にも注目したい。
そのほか、需給面では月初の新NISA(小額投資非課税制度)による円売りにも注目だ。毎月第3営業日は外国株投信の買い付けに伴う円売りが多く持ち込まれるとの観測がある。なお、1月は第3営業日の9日に最人気の投信「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」だけで1000億円を超える資金が流入した模様で、そうしたフローがロンドン・フィキシング(日本時間25時)の前後でドル/円を50~60銭押し上げたとの見方もある。本日のドル/円は、材料と需給の両面から上昇の流れが続きやすい地合いとなりそうだ。
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神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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