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来週の為替予想(豪ドル/円 NZドル/円 )「RBA理事会は声明に注目!市場は利下げ開始時期の前倒しを織り込む」ハロンズ FX 2024/2/3

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執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
X(Twitter):@gaitamesk_naka
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目次

RBA理事会は声明に注目!市場は利下げ開始時期の前倒しを織り込む

今週の振り返り

今週の豪ドル/円は97.31円前後、NZドル/円は90.11円前後で週初を迎えました。31日に発表された豪10‐12月期消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る前年比+4.1%だったことで、豪準備銀行(RBA)の早期利下げ開始に対する気運が高まりました。また今週は米1月ADP雇用統計などの米雇用関連の経済指標に弱い結果が続き米ドル/円が大幅に下落したことや、米地銀の経営不安によるリスクオフの動きとなったことなどにより、豪ドル/円は95.50円前後、NZドル円89.26円前後まで下値を拡大しました。ただ、NYダウ平均が史上最高値を更新するなど堅調な動きをしたこともあり、資源国通貨の豪ドル、NZドルの下値は支えられました。

今週の指標結果を見てRBAはどう動くか?

来週は6日にRBA理事会が開催されます。市場予想は4.35%で据え置きとなっています。「インフレは鈍化を示しているが、RBAが利下げを開始するにはまだ早い」との見方からです。今週は30日に豪12月小売売上高が、31日に豪10-12月期CPIが発表されました。
豪12月小売売上高の結果は前月比-2.7%で市場予想を(-1.7%)を大幅に下回りました。また11月分も+2.0%から+1.6へ下方修正されました(表1参照)。11月に大規模なセールイベントが開催されたため、12月分の減少は予想されていましたが、予想以上の低下となっています。また小売売上高の前年比は+0.8%でした。豪州の人口は最新の統計(2023年6月時点)で前年から2.4%ほど増加しています。人口の増加率に対して小売売上高の増加率が低いことがわかります。またこの人口増加の8割近くは海外からの居住者となります。豪州の高い金利が家計消費に大きな影響を与えていることがわかります。

【表1 豪小売売上高の推移】

豪10-12月期CPIの結果が前年比+4.1%で、市場予想(+4.3%)以上に前回(+5.4%)から豪州のインフレの勢いが弱まっていることを示す結果となりました。これはRBAが昨年11月に公表した四半期金融政策報告内で予測していた2023年末のインフレ率(4.5%)を大きく下回っています(表2参照)。

【表2 豪消費者物価指数の推移】



これらの結果を受けて市場が織り込むRBAの利下げ開始時期は24年の8月から6月に前倒しになっています。前述しましたように、市場は今回のRBA理事会では金利据え置きを予想しています。そのため今回は声明内容に変化はあるかどうかに注目したいと思います。表2を見ての通り、インフレ率は依然としてRBAの目標を上回る水準です。ただしRBAの予測よりも低下ペースは早いので、原油価格の急騰などの外的な要因がなければ、これ以上の利上げの必要はないとRBAが考えてもおかしくはありません。一方で、利下げの可能性を示してしまうと豪州の金利が低下してしまい、金融引き締めの効果が薄れてしまいます。ちょっとした表現の違いから市場は政策転換の可能性を見出しますので難しいところですが、RBA利下げ開始時期も米国やユーロ圏などの主要国中銀同様に確実に近付いてきています。
また、今回は金融政策報告書も併せて公表されます。この中で豪州の経済予測が前回11月時点のものからどのように変化しているかも注目しましょう。

豪ドル/円のテクニカル分析

豪ドル/円は日足一目均衡表の雲を下抜けましたが、買い意欲も強くその日のうちに雲の上を回復しました(長い下ヒゲ)。昨年12月上旬にも似たような動きがありましたが、その時はその後、下値を更新することは出来ませんでした。そのため、当面の下値目途は2/1安値の95.50円前後となります。その水準を下抜けると95円台前半まで上昇してきている200日移動平均線(MA)が目途となりそうです。上値は1/22高値の97.88円前後が目先の目途となりそうです。97円台半ばから上では過去2週間幾度も上値を抑えられましたので、上抜けするには相応の材料が必要になりそうです。この水準を上抜けることが出来れば、98円台後半がその次の目途となりそうです。この水準は2022年(9/13 98.79円前後)、23年(11/15 98.58円前後)と2年連続で上値を抑えられているのでかなり意識されるでしょう。

【豪ドル/円 日足・一目均衡表と200MA】

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」

予想レンジ:AUD/JPY:94.50-98.00、NZD/JPY:88.50-92.00

2/5 週のイベント:

02/05 (月) 10:45 中国 1月財新サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
02/06 (火) 12:30 豪 豪準備銀行(RBA)、政策金利発表
02/06 (火) 12:30 豪 RBA四半期金融政策報告
02/07 (水) 06:45 NZ 10-12月期四半期失業率
02/07 (水) 06:45 NZ 10-12月期四半期就業者数増減
02/08 (木) 10:30 中国 1月消費者物価指数(CPI)
02/08 (木) 10:30 中国 1月生産者物価指数(PPI)

一言コメント:

2月に入り、プロ野球はキャンプイン。Jリーグのキャンプも始まっています。もう少し待てば開幕です!(Jリーグは2月後半、プロ野球は3月末)毎年この時期は新シーズンへの期待でワクワクしています。もう少しの辛抱です。

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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