ドル/円、上値重く147円台へ…市場はFOMCに関心を寄せる
東京市場のドル/円は上値の重い展開。序盤は日本株高を意識した円売りから148.34円前後まで強含みました。しかし、午後には148.00円を割り込むなど伸び悩みました。
●日経平均株価:36026.94円(+275.87円)
●TOPIX:2529.48ポイント(+31.83ポイント)
その後、欧州市場にかけて米長期金利が低下するとドル売り・円買いが強まり一時147.71円前後まで下値を拡大しました。
今夜はドル/円に直接関係するイベントは予定されていません。その上、市場の関心は30-31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に向かっていると見られることから、動意に乏しく方向感のない相場展開となりそうです。ただ、本日は月末のスポット応当日となるため、ロンドン・フィキシング(25時)の前後などは不規則変動が起きる可能性も否定できません。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、概ね147.00円~148円台後半のレンジ推移が続いています。上昇基調途中ではありますが、148円台後半で伸び悩んでいることからRSIが下向きとなり勢いの衰えを示しています。しかし、10・80日移動平均線を下値支持に底堅く推移しています。そのため、レンジを意識した値動きが続く可能性があります。ただ、レンジをブレイクすると新たな動きが出てくることも考えられるため引き続き注目しましょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
1/29(月)
22:10 デギンドスECB副総裁講演
1/30(火)
09:30 豪12月小売売上高
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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