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ドル円は再び150円が視野入り!?日米金利差を背景に円安まだ進む【マット今井 実践FXトレードのつぼ】2024/1/18

スピードゆっくりも、じわじわ円安が進んでもおかしくない。しばらく円売りポジションをキープして様子見【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2024/1/18

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

時間がない方向け「ポイント要約」展望
・ドル高と円安が進行→背景は米利下げ織り込み過ぎの調整
・ドル円148円台に→150円が視野に入ってきたのでは
・クロス円も若干ドル円につられて上昇→この流れは続くのではないか
・ユーロ円も前回高値の163円~164円が徐々に視野に入ってくる
・メキシコペソ円も直近高値の8.75円前後に向かう可能性十分
 →米長期金利の上がり過ぎには注意
・スピードはゆっくりになるが、じわじわと円安がまだ進んでもおかしくない
・しばらく円売りポジションを持って、キープして様子見

 

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:19 相場振り返り ドル高・円安進行の背景
2:10 ドル円・クロス円見通し 円安まだ進む
3:56 メキシコペソの見通し 直近高値目指す可能性
4:35 【PR】口座開設特別キャンペーン

要約

相場振り返り ドル高・円安進行の背景

足元でドル高と円安が進んでいますが、背景はすごくはっきりしてます。米雇用統計、米CPIと色々ありましたが、こういう数字が強かったにも関わらず、なぜか市場は「3月にFOMCで利下げをするんじゃないか」という方向にみんな傾いています。米CPIの発表後も3月の利下げをCMEの先物市場は75%ぐらい織り込んでいたということなんです。普通に考えればインフレ指標も強く雇用環境も強いのに、3月に75%も利下げを織り込むというのは、あり得ないとずっと私も不思議に思ってたんですよね。「どうしてマーケットはこんなに先走って織り込むに行くんだろうか」って思ってたんですが、やはり織り込み過ぎというのは必ず調整が入るということが、今回も証明されたと思います。3月の織り込みもまだ60%ぐらいありますが、時間が経つに連れて先走り過ぎたことの修正が入ってきて、解消に向かってきている。その流れと合わせて、金利も上がるし、ドルも上がる。こういう流れで来たということなので、一言で言えば「利下げを織り込み過ぎたことの反動から、今こういう動きが起きている」と、これに尽きると思います。加えて申し上げるとすれば、日銀が震災の影響で、早期に金融政策を変更するということが難しくなったのではないかという認識が、徐々に広がってきている。そういうことも、この円安に拍車をかけているということは言えると思います。

ドル円・クロス円見通し 円安まだ進む

ドル円も148円台に入ってきています。これはもう150円が視野に入ってきたのではないかなと、私は思っています。
来週、日銀の金融政策会合がありますが、ここでは何も起きないでしょう。それ以外、来週は主要な経済指標の発表とか、アメリカの金融政策の会合とか、こういった類いのものがありません。そういう中で、やはり金利差を背景に円安がまだ進むというのが、基本的なシナリオではないかと思っています。クロス円とドル円の買いということで、私も基本的にやってきています。
クロス円も同じ話で、全体的にドル高になっているんですが、同時に円安の動きも出ています。ドル高はドル円で一番大きく起きているということなんですけども、クロス円も若干ドル円につられて、上がってきているという流れ。この流れは続くのではないかなと思います。
ユーロ円も今161円台ですけど、前回高値の163円~164円が徐々に視野に入ってくる。年初からもうかなり来ていますので、スピードはゆっくりになるかもしれませんが、この流れを止めるような材料、経済指標等が1週間超ありませんので、その間にじわじわと円安がまだ進んでもおかしくないなということです。スピードはこの1週間非常に速かったので、そこからゆっくりになっていくのではないか、というふうに感じているところであります。目途がどこになるかというのがわかりませんので、しばらく円売りポジションを持って、そのままキープをして様子を見る、ということをしていきたいと思っています。

メキシコペソの見通し 直近高値目指す可能性

メキシコペソも同じで、昨日下がることがありましたけど、しっかり戻ってきています。これもいよいよ直近高値の8.75円前後に向かっていく可能性は十分にある、という風に思います。ただ、一つだけ気をつけておかないといけないのは、アメリカの長期金利が上がり過ぎるとメキシコペソには売りの圧力がかかるので、緩やかにアメリカの金利が上がって、全体的にドル高になっていくという環境が一番メキシコペソにとっては良いです。そういう環境が続けば、8.75円ぐらいまでの上げはあると思います。ここはやっぱりアメリカの長期金利の動向を、よく見ておく必要があると思います。

 
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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