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豪ドル/円 今日の見通し「豪小売売上高は下ブレに警戒」2024/1/9

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は大幅反落。サウジアラビアの国営石油会社が原油の販売価格を大幅に引き下げたほか、「紅海での妨害行為を行っているイエメンのフーシ派と一部海運会社が紅海を安全に航行出来るように合意した」と報じられたことなどが売り材料となった。終値は前日比-3.04ドルの1バレル=70.77ドル(1月8日)。

・12月14日発表の豪11月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.15万人増)を大幅に上回る6.15万人の増加だった。失業率は3.9%へ上昇、労働参加率は67.2%へ上昇し過去最高を記録した。

・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

・11月29日に発表された豪10月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%となり豪州のインフレは前月(+5.6%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。

今日のメインシナリオは

豪小売売上高は下ブレに警戒

本日は豪11月小売売上高が発表される。市場予想は前月比+1.2%となっている。これは、11月後半にブラックフライデーやサイバーマンデーなどのセールイベントがあったためだ。11月の小売売上高が増加する傾向は2020年以降は特に顕著となっている。コロナ禍での外出制限や、高インフレ下で物価や金利の上昇が要因として考えられる。そのため、市場予想を多少上振れたとしても、「季節的要因のため」と判断されて豪ドル相場への影響は限定的となろう。予想を大きく下回った場合、豪経済への先行き不安が高まるため豪ドル相場に与える影響は大きくなりそうだ。

この先の個別相場変動

■豪11月小売売上高が予想を大きく下回る
⇒11月は大型のセールイベントが開催された
⇒それにも関わらず消費が増加しなかった
⇒豪州の家計は金利高、物価高にかなり疲弊している
⇒豪経済の減速懸念が浮上する
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日米株価動向
09:30 豪11月小売売上高

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルはともに晴れ。5時に豪ドル/円の移動平均で買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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