個人投資家として活躍するひろぴー氏が、独自の最新マーケット分析を毎週公開します。現在のFXマーケットを取り巻く情報の整理をする際、また短期間の FXトレード戦略を考える際に、お役立てください。
作成日時:2023年12月20日14時
執筆:CXRエンジニアリング株式会社 代表取締役 ひろぴー
今週の日銀の発表には前評判と真逆の内容だったため、トレーダーとしては大変がっかりした相場となりました。
記者会見後ポジションは手仕舞いし、しばし様子見といった具合です。
今週、残す注目の経済指標は本日の英国CPI、金曜日に米PCEの発表を経て、クリスマス休暇に突入していきます。
ドル/円、クロス円も本当に大きく乱高下しました。こういった値動きをした後は市場が痛んでいるので、しばらく小動きな展開となりやすいです。
例えば、ドル/円などは142~145円の三角保合相場になっていくのではないでしょうか。
無理に順張りトレードする期間でもないので、トレードされるならば短期間での逆張りトレードが良いと考えます。
目次
▼ドル/円、逆張りトレード狙い
▼ユーロ/円も同じく売り狙い
ドル/円、逆張りトレード狙い
出所:TradingView
ドル/円4時間足です。
日銀記者会見後、昨日は145円手前までショートカバーとなりました。その後、現在は反落して143円台後半で推移しております。
テクニカル的には数時間後から半日後ぐらいからRCI26が+80ラインを抜けて天井圏に差し掛かります。
上昇の勢いが強い証拠を示唆するテクニカルですので、従来ならば順張りトレードで勝負したいところですが、クリスマス相場に限り、逆張りでのトレードをおすすめしたいと思います。そしてRCI52も角度的に半日後までには0.00ラインを突破してくるでしょうから、同じく上昇方向でのエントリーを考えているのですが、同じく期間限定で、逆張りトレードを狙っていきます。
目安としては下降トレンドラインにタッチするタイミング、またはあえて少し上値ブレイクしたあたりからのタイミングを狙い目として定めております。
注目レートの暫定ですが、144.80-145.20円あたりでの戻り売りを狙うイメージです。
ストップは-100pips程度、リミットは80-90pips程度と、損小利大トレードを避けていく予定です。
ユーロ/円も同じく売り狙い
出所:TradingView
続いてユーロ/円4時間足チャートです。
ネックラインを超えて、形状的には上昇トレンドに反転したかのような形です。
本来ならば157.80円付近で押し目買いを推奨したいところですが、前述通り、期間限定で逆張り相場を予想しておりますので、反落方向に賭けたいと思います。
目先の高値は158.40円付近ですので、このレジスタンスをバックに戻り売り戦略を検討したいと思います。
RCIも同じく、ここから上昇の合図を示唆しております。
RCI26が+80ラインを突破、RCI52が0.00ラインを突破し、半日経過しても上昇が続かない場合は、ショートを成行でエントリー、または上値が伸びてきた場合も思い切って逆張りエントリーを狙った方が経験上、良い結果を得ているケースの方が多いです。
よって、ユーロ/円も同じく、戻り高値での逆張りを狙ってショートトレードを実行していきます。
ドル/円同様に、ストップは-100pips、リミットは+80-90pips程度でのデイトレでよろしいかと思います。
例えば、金曜日のPCEの結果が少し高振れて上昇したところを思い切ってショートしてみるなどが良いかもしれません。金利がつくという安易なロング狙いの年越しトレーダーを狙いたいと思います。その逆を突くイメージです。
ですので、個人的には、年末までトレードをするならば、戻り売りトレード中心に組み立てるべきだと考えます。
【ひろぴー氏出演動画】
FX&Cryptoトレーダー、業界ニックネームは「ひろぴー」。ラジオ日経パーソナリティ、FX会社や仮想通貨取引所のコラムニストとして活動の場は多岐に渡る。自らのトレーディングノウハウから、ユーザビリティの高いインターフェース総監督を担う。FX会社や金融プラットフォーム開発エンジニアリング企業、仮想通貨取引所へのコンサルティング業が主。 2019年7月より TradingView Japan の Marketing Director に就任。
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