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来週の為替予想(米ドル/円)「僅かだが米1月利下げも想起、米長期金利低下で137円ゾーンへ低下か」ハロンズ FX 2023/12/16

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年12月15日 15時20分

僅かだが米1月利下げも想起、米長期金利低下で137円ゾーンへ低下か

12月11日週の米ドル/円、5週連続陰線?

13日の米FOMC(連邦公開市場委員会)で利下げのタイミングも協議したことが明らかになるなど、会合が予想以上にハト派に傾いたことが影響し、米ドル/円は140.957円と約5カ月ぶりのレベルまで下落しました。また、日銀のマイナス金利解除が近いのではとの思惑も、米ドル/円の下げを加速させた要因でした。このまま越週すれば5週連続で陰線となり、実に2012年7月以来の下げ相場となります。ただ、当時は2円程度の下落だったのに対し、今回は10円近く下落しておりあまり比較にならないですが・・・。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX ライブ配信、FRBハト派化、吉報 or 凶報 (2023年12月14日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

米ドル/円、金融政策の差縮小傾向で上値重い

米FOMCでは、これまで2回の利下げ見通しだった参加メンバーのFF金利の予想中央値が、今回、3回程度の利下げが見込まれる水準まで低下しました。パウエルFRB議長も利下げの議論が始まったことを認めており、将来的な利下げ観測から米ドル/円の上値の重さは増しています。また、FOMC声明やパウエル議長の会見を通じて意外と感じたのは、金融緩和の環境が株式などの資産バブルを引き起こす可能性について一切触れられていなかった点です。11月頃までは、利下げ期待が高まった局面ではことある毎に、早急な緩和の副作用について語り投資家を諫めていました。少し深読みかもしれませんが、今回、敢えてそれをしなかったのだとすると、可能性は僅かですが予防的な利下げが1月に必要となった場合への布石を打ったようにも感じられました。当面は、米長期金利がどの程度で落ち着くかどうかがポイントになりそうですが、このまま3.8%を下回り3.6%を目指すようなら、米ドル/円は136円~138円のゾーンへレンジを切り下げる危険もありそうです。

加えて、日銀への警戒も米ドル/円にとって悩みの種です。日銀を巡っては、賃金と物価の好循環の実現に向けた十分な確証が得られていないため、12月会合でのマイナス金利解除は早急過ぎるとの見方がある一方、市場は早ければ1月会合でのマイナス金利解除を踏まえた地ならしを進めるのではとの思惑が市場では交錯しています。昨年、無風と思われた12月会合でYCC修正が実施され大荒れとなった苦い記憶があるだけに、今会合に対しても色々な思いが紛れ込んでいるようで、一筋縄ではいかないでしょう。植田日銀総裁が、マイナス金利解除に向けて市場とどのように意思疎通を図るのかがポイントですが、マイナス金利解除に向けた流れが強まれば、米ドル/円に対する下押し圧力がさらに強まるでしょう。一方で、マイナス金利の継続観測が強まれば、いったんは足許の下落の反動から米ドル/円は戻りを試しても不思議はありませんが、米国の利下げ期待もあって、145円まで戻せれば御の字かもしれません。

米ドル/円、200日線割れで弱気相場入り?(チャート分析)

米ドル/円は、これまでサポートラインとして機能してきた142.53円付近の200日移動平均線を割り込んできました。早急に同線を回復できれば、一時的なオーバーシュートだったとの判断も下せますが、同ラインの下側で滞在時間が長ければそうした見方も否定され、本格的な調整が強まるかもしれません。この場合、3月24日安値(129.647円)から11月13日高値(151.910円)までの上昇幅の38.2%レベルとなる138.151円程度まで視線が下がっていきそうです。上方向は200日線が目先の抵抗帯になりますが、仮に上抜けた場合、日足一目均衡表・転換線が推移する144.226円付近までの戻りを試す局面もあるかもしれません。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:139.000-144.000

12/18 週のイベント:

12/18(月) 24:00 米国 12月NAHB住宅市場指数
12/19(火) 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
12/19(火) 15:30 日本 植田和男日銀総裁、定例記者会見
12/19(火) 22:30 米国 11月住宅着工件数
12/19(火) 22:30 米国 11月建設許可件数
12/19(火) 26:30 米国 ボスティック米アトランタ連銀総裁、発言
12/20(水) 24:00 米国 11月中古住宅販売件数
12/20(水) 24:00 米国 12月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
12/21(木) 8:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
12/21(木) 22:30 米国 7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)
12/21(木) 22:30 米国 7-9月期四半期GDP個人消費・確定値
12/21(木) 22:30 米国 7-9月期四半期コアPCE・確定値
12/21(木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
12/21(木) 22:30 米国 12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
12/21(木) 24:00 米国 11月景気先行指標総合指数
12/22(金) 8:30 日本 11月全国消費者物価指数(CPI)
12/22(金) 8:50 日本 日銀・金融政策決定会合議事要旨
12/22(金) 22:30 米国 11月耐久財受注
12/22(金) 22:30 米国 11月個人消費支出(PCEデフレーター)
12/22(金) 24:00 米国 11月新築住宅販売件数
12/22(金) 24:00 米国 12月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

一言コメント

今回で、今年の私の執筆は終了です。本年もありがとうございました。24年の干支が辰年であるように、皆様のFX取引が活力旺盛で大きく資産が成長しますことを、祈念しております。

 
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