豪ドル/円今日の見通し「豪雇用統計次第ではRBAの利下げ観測が高まる」2024/12/12

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉

豪ドル(AUD)トレードに関わる現在までの相場トピック

本日9:30 豪11月雇用統計発表！
・11月14日発表の豪10月雇用統計は、雇用者数が1.59万人の増加と市場予想（2.50万人増）を下回った。失業率は4.1%で予想通り前月から横ばいだったが、労働参加率は市場予想や前月（67.2%）を下回る67.1%だった。

・NY原油先物市場は続伸。終値は前営業日比+1.70ドルの1バレル=70.29ドル（12月11日）。

＜WTI原油・商品CFDチャートはこちら＞

・12月10日に豪準備銀行（RBA）は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。声明からは「政策は十分に抑制的である必要がある」などの文言が削除されていた。

・12月2日に発表された豪10月小売売上高は前月比+0.6%と市場予想（+0.4%）を上回った。

・11月27日に発表された豪10月消費物価指数（CPI）は前年比+2.1%（予想：+2.3%、前月：+2.1%）だった。また、CPIトリム平均は+3.5%で前月（+3.2%）から伸びが加速した。10月30日に発表された豪7-9月期CPIは前年比+2.8%（予想：+2.9%、前四半期：+3.8%）で予想以上の鈍化だった。

今日の豪ドル(AUD)トレード　メインシナリオ

豪雇用統計次第ではRBAの利下げ観測が高まる

前回（10月）の豪雇用統計では雇用者数が1.59万人増と7カ月ぶりに2.0万人増を割り込む低い水準だった。ただ、その間の6カ月間は非常に強い結果が続いた。そのため豪州の労働市場に対する評価は、豪統計局、RBAともに「引き続きひっ迫している」と評価している。豪州のCPIは依然として（利下げするには）高すぎる水準だが、国内総生産が期待したほどの成長を示していないこともあり、12月10日のRBA金融政策会合（理事会）では、RBAの金融政策スタンスがややハト派に傾いていることが確認できている。
本日は豪11月雇用統計が発表される。雇用者数の増加幅が前回のように比較的小さいものとなれば、市場における次回RBA理事会（2月18日）の利下げ開始観測が高まることになろう。この場合、豪ドルには一段の売り圧力がかかることになりそうだ。

豪ドル/円最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

09:30 豪11月雇用統計

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。5時に豪ドル/円と豪ドル/米ドルのRSIでシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

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