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来週の為替予想(米ドル/円)「欧米の”利下げ風”に日銀の”利上げ風”、どっちが強い!」ハロンズ FX 2023/12/9

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人

目次

執筆日時 2023年12月8日 16時20分

欧米の”利下げ風”に日銀の”利上げ風”、どっちが強い!

12月4日週の米ドル/円は4カ月ぶり安値圏

米国の雇用関連指標やインフレ関連指標が予想比弱めとなり、米国の成長ペース減速やディスインフレが意識されたほか、日銀が年内にもマイナス金利解除に踏み切るのではとの思惑から、米ドル/円は141.599円と前週末終値から5円超急落しました。シカゴ通貨先物の投機筋のネットポジショニングで円ショートがかなり積み上がっている様子が窺えたこともあり「来週以降のイベントを見据えポジション調整が進んだのだろう」との声も聞かれました。(各レート水準は執筆時点のもの)

FX ライブ配信、まだまだ円安。3つの円安リスク (2023年11月30日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

金利先物市場は無茶な織り込み?

米国の来年前半の利下げ観測がくすぶる中で、米国のディスインフレ傾向が続くのか、米金融当局が足もとの市場ムードを容認するのか、それともけん制するのか注目されます。12日の消費者物価指数は総合・コア共に前年比でFRBの目標値2%には距離がある様子が改めて示されると見られ、FRBがインフレに対する勝利宣言を出せる状況にはならないでしょう。そのため、12日-13日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)でも、利上げの扉は開けたままとなる見込みで、インフレに対する警戒を残しつつ、追加情報と金融政策への意味を引き続き評価するとの立場を続けそうです。

声明文が無難に落ち着きそうなため、注目はFOMC参加者の新たな経済見通しとなります。特に、来年の金融政策の道筋を示すFF金利予想が、9月時点からどこまで下げるのかがポイントです。9月の金利見通しの中央値は、24年末で5.1%でした。これは現在のFF金利(5.25-5.50%)を基に考えると、来年2回(0.25%を1回として)の利下げを見通していると考えられます。利下げを3回見通すようなら、来年3月の利下げが想起されますし、4回なら3月から3カ月毎に利下げするイメージとなります。それ以上の回数を当局が見込むなら、米金利低下・ドル安・円高がさらに強まるでしょう。

CMEのFedWatch ツール

※FOMCの各会合時の利上げ織り込み。出所:CMEのFedWatch ツール 12月8日:15時現在

しかし、このような大幅利下げを見込むには深刻な景気後退など、ブラックスワン級の話題が必要になると思われます。それが予見されるのであれば、もっと手前で対策が打たれてしかるべきで、3回以上の利下げ織り込みはいささか無意味に感じます。この点では、「CMEのFedWatch ツール」での米利下げ織り込み度は少し行き過ぎと思われ、FOMCを通過していったん材料出尽くしから、米ドル/円が自律反騰する可能性があります。ただし、翌週の日銀会合への思惑が燻るため、戻りの勢いも限定されそうです。

米ドル/円、21日線との乖離は十分か?(チャート分析)

米ドル/円は、これまでサポートラインとして機能してきた100日移動平均線を割り込んで、約4か月ぶりの水準まで低下しています。200日線(142.338円)に辛うじて支えられる格好になっていますが、ここを下抜けると140円割れまで目立った支持線が見られないため、終値ベースで200日線より上側を維持できるかどうかは重要と考えます。テクニカル的には21日線との乖離がかなり良いレベルまで来ており、短期的には21日線との幅縮小するのに合わせて反発を期待します。ただ、その21日線が低下基調であるため、乖離幅縮小の流れが米ドル/円の上昇力にすべて還元されるわけではなく、反発幅は限られそうです。

【米ドル/円チャート 日足】

ドル円 日足チャート

出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:
USD/JPY:141.500-146.500

12/11 週のイベント:

12/11(月) 8:50 日本 10-12月期四半期法人企業景気予測調査(BSI)
12/12(火) 8:50 日本 11月国内企業物価指数
12/12(火) 22:30 米国 11月消費者物価指数(CPI)
12/13(水) 8:50 日本 10-12月期日銀短観
12/13(水) 22:30 米国 11月卸売物価指数(PPI)
12/13(水) 28:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
12/13(水) 28:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
12/14(木) 8:50 日本 10月機械受注
12/14(木) 8:50 日本 対外対内証券売買契約等の状況
12/14(木) 22:30 米国 11月小売売上高
12/14(木) 22:30 米国 新規失業保険申請件数
12/15(金) 22:30 米国 12月ニューヨーク連銀製造業景気指数
12/15(金) 23:45 米国 12月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
12/15(金) 23:45 米国 12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
12/15(金) 23:45 米国 12月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値)

一言コメント

メジャー史上最高額の6億ドル(約860億円)とも噂される、大谷翔平投手の移籍問題は決着まで秒読み段階のようです。でも、大番狂わせで日本球界復帰とかの選択肢はないのでしょうか。

 
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