目次
▼最新のドル円相場は…早期利下げ転換の思惑から146円台へ
▼ドル円相場をテクニカル分析で確認…上昇トレンドは継続中だが、145円へ下落の可能性も念頭に
▼ターニングポイント…144.00-145.00円が押し目買いポイントに？
▼来週のイベント
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最新のドル円相場は…早期利下げ転換の思惑から146円台へ
今週のドル/円は、一時146円台へ軟化する展開。28日NY市場でウォラー米連邦準備制度理事会（FRB）理事が「インフレ率が数カ月間低下を続ければ『利下げ』を始められる」と発言。元々タカ派と見られていた理事が利下げに言及したことで米長期金利が低下しドル売りが強まりました。29日東京市場では9月12日以来となる146.66円前後まで下落しています。しかし、それはFRBの総意というわけでもなさそうです。ボウマン理事やサンフランシスコ連銀総裁、ニューヨーク連銀総裁は追加利上げの可能性に含みを持たせる発言をしました。そうしたことから148.50円台まで持ち直していますが上値の重い値動きが続いています。今後もFRB高官の見解に注目が集まります。
60分足チャート
ドル円相場をテクニカル分析で確認…上昇トレンドは継続中だが、145円へ下落の可能性も念頭に
ドル/円の週足チャートを見ると、MACDがダイバージェンスを形成しつつシグナルとデットクロスとなったことで下落優位な状況となり一時146円台まで安値を切り下げました。しかし、13・26・52週線が上向きを維持しているため上昇トレンドは継続していると見ることができます。そうした中で3月安値を起点としたトレンドラインを下値支持に反発しています。また151.90円台の上値で伸び悩むも安値を切り上げてアセンディングトライアングルを形成しているため、150円台に向けて上昇する可能性は十分に考えられます。なお、仮にトレンドラインを割り込んだ場合は次の下値支持である144.00-145.00円を視野に入れた展開も考えられます。
週足チャート
ターニングポイント…144.00-145.00円が押し目買いポイントに？
ドル/円の日足チャートを見ると、今年は3度の調整局面が見られます。1度目は3月の8.26円下落、2度目は7月の7.84円下落です。そして3度目は今現在です。過去2度の調整下落が8円程度になっていることを考えると、現在の調整は（151.91円－8円＝143.9円）まで入る可能性があります。チャートを見ても144.00-145.00円は重要なポイントと見れます。つまり同水準が押し目買いポイントになる可能性もありますので注目です。トレードで重要なことは、トレード出来る環境を持っておくことです。今が買い場と判断してもトレード環境が整っていなければチャンスを逃してしまいます。チャンスは自ら捕まえに行くものと意識して、思い立ったらすぐに注文が出せるように、準備を行っておきましょう。
日足チャート
来週の重要イベント
12/4☆ラガルドECB総裁講演
12/5☆中国11月財新サービス業PMI
12/5☆RBA政策金利
12/5◎米10月JOLTS求人件数
12/5☆米11月ISM非製造業景況指数
12/6☆豪7-9月期GDP
12/6◎ユーロ圏10月小売売上高
12/6◎BOE金融安定報告
12/6☆米11月ADP全国雇用者数
12/6◎米10月貿易収支
12/6☆カナダ中銀政策金利
12/7◎中国11月貿易収支
12/7◎豪10月貿易収支
12/7☆米新規失業保険申請件数
12/8◎日本10月貿易収支
12/8◎日本10月経常収支
12/8◎日本7-9月期GDP・改定値
12/8☆米11月雇用統計
12/8◎米12月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
12/9☆中国11月消費者物価指数
12/9◎中国11月生産者物価指数
☆特に重要 ◎重要 ※カレンダーにないイベントも掲載することがあります
外為どっとコム総合研究所の研究員、宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）が、FX初心者の方にも分かりやすいよう、予想の値動きを示し、FX為替予想を行います。
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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