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【見通し】NY株見通し-底堅い展開か パウエル議長発言や11月ISM製造業PMIに注目

今晩は底堅い展開か。昨日は利上げサイクルの終了や好決算を発表したセールスフォースの大幅高を受けてダウ平均が520.47ドル高(+1.47%)と3日続伸し、年初来高値を更新した。S&P500も0.38%高と反発した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.23%安と2日続落した。11月月間ではダウ平均が8.46%高、S&P500が8.92%高、ナスダック総合が10.70%高とそろって4カ月ぶりの大幅反発となった。月間上昇率はS&P500とナスダック総合は2022年7月以来の大きさとなり、ダウ平均も2022年10月以来の大幅高を記録した。

 12月入りとなる今晩は利上げサイクルの終了期待、来春の利下げ転換期待に加え、年末ラリーへの期待を背景に引き続き底堅い展開か。ダウ平均は昨日年初来高値を更新したが、S&P500とナスダック総合も年初来高値までそれぞれ0.46%、0.92%に迫っており、ダウ平均に続いての高値更新が期待される。一方、11月に大きく上昇したことや、週末の取引となることで利益確定売りが上値の重しとなることも想定される。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長など複数のFRB高官の発言や、11月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表も予定されており、要人発言や経済指標を受けた米10年債利回りの動向にも要注目となりそうだ。

 今晩の米経済指標は11月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)のほか、10月建設支出、11月S&Pグローバル製造業PMI確定値など。要人発言はパウエルFRB議長のほか、クックFRB理事、グールズビー米シカゴ連銀総裁など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月1日、14:00)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ