オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は米国が感謝祭だったため祝日休場。また、26日に予定されていた石油輸出国機構(OPEC)プラス会合はアメリカの生産量をめぐり意見が対立しており30日に延期された(11月23日)。
・11月16日発表の豪10月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.40万人増)を大幅に上回る5.50万人の増加だった。失業率は3.7%へ上昇、労働参加率は67.0%へ上昇した。
・11月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%へ0.25%の利上げを実施した。
・10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。豪9月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.6%(前月+5.2%)だった。
今日のメインシナリオは
米国勢は感謝祭休暇で不在 リスクオンの動きを継続できるか?
本日は豪州や中国にて主要な経済指標の発表は予定されていない。また米国勢の多くは感謝祭休暇に入っていると思われ、方向感が見出しにくい。そういった中で、本日は米11月製造業PMIと米11月サービス業PMIが発表される。市場予想は前月から共に悪化(製造業PMI:50.0⇒49.9、サービス業PMI:50.6⇒50.3)となっている。特に製造業PMIに関しては好不況の境目となる50.0を割り込むと見られているため注目だ。市場参加者が少ない分、結果の良し悪しに相場が過剰に反応する可能性も考えられるため注意したい。
その他、日本時間8時30分には日本の全国CPIが発表される。結果次第では日銀の金融政策に対する市場の期待度が変化し、円相場主導で豪ドル/円の値動きに影響が出る可能性もあるため意識しておきたい。
この先の個別相場変動
■米製造業PMIが市場予想(49.9)を上回る
⇒米景気の底堅さを好感して米株価指数が上昇
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは買われる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日10月全国CPI
米11月製造業PMI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。6時に豪ドル/円のボリンジャーバンドで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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