
執筆:外為どっとコム総合研究所 神田 卓也
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トルコリラ/円チャート(日足)

※レポート内の為替レート・チャートは外為どっとコム「外貨ネクストネオ」を参照
「足元のトルコリラ/円は4カ月ぶり安値へと下落」
ドルは米感謝祭休暇を控えた調整売りで軟調でしたが、リラはそれ以上に弱く、ドル/トルコリラは史上最高値の更新を続けています。ドル高・リラ安に加えて円がキャリートレードの巻き戻しで全般的に強含んだため、リラ/円は21日に5.091円前後まで下落。7月19日以来4カ月ぶりの安値を付けました。トルコリラに新たな売り材料が出たわけではありませんが、引き続きマイナスの実質金利や財政状況の悪化、政府債務残高の増加など、負の面が意識されているようです。
「目先のトルコリラ/円の注目ポイントはトルコ中銀」
トルコ中銀は23日に政策金利を発表します。市場では250bp(2.50%ポイント)の利上げ予想が優勢ですが、一部には前回に続いて500bp引き上げるとの見方もあります。今月初めにエルカン総裁は年末時点のインフレ見通しを58%から65%に上方修正しており、その上で「インフレ鈍化を確実にするため、断固とした態度で利用可能なあらゆる手段を活用し続ける」と表明しました。このため一部の投資家は、中銀が利上げ幅を500bpに維持して引き締め姿勢を強調すると見ているようです。こうした中、利上げ幅が250bpにとどまれば市場の失望を誘いリラが下落する可能性もあるでしょう。もっとも、仮に500bpの利上げを行なっても政策金利はまだ40.00%です。金利がインフレ率およびインフレ見通しを大幅に下回ったままの状態につき、リラ買いの材料にはなりにくそうです。いずれにしても、中銀としては引き締め姿勢を堅持することで市場の信頼回復に向けたアピールを続けるしかないでしょう。
当面のトルコリラ/円の見通し
予想レンジ
5.000円~5.225円
基調
上値重い
当面の注目ポイント
・11/23☆トルコ中銀政策金利
・主要国株価、国際商品価格
トルコリラ/円(TRY/JPY) 為替チャート・FXチャート
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年から外国為替市場に携わる為替アナリスト。証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社し、ドル/円スポット、資金(デポジット)、金利デリバティブなど国際金融商品の取引仲介業務を担当。2009年7月、外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・金融市場の調査・分析に従事。2011年12月より現職。
30年以上にわたる市場経験をもとに、個人FX投資家向けの相場解説・情報発信を行う。テレビ東京「Newsモーニングサテライト(モーサテ)」への出演をはじめ、NHK、日経CNBC、ストックボイスTV、ニッポン放送など、テレビ・ラジオ・新聞・WEBメディアへの出演・取材・コメント実績多数。
