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FX「年初来高値に近づくも上抜けず。ニアショアリング堅調」メキシコペソ見通し

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総括

FX「年初来高値に近づくも上抜けず。ニアショアリング堅調」メキシコペソ見通し

予想レンジ 8.5-9.0

 (ポイント)
*今週は年初来高値の8.776に迫るも上抜けず
*前回ペソ高懸念が一部で出た対ドル16台も近い
*年内利下げなし、中銀総裁
*政策金利は予想通り11.25%に据え置き
*大統領は「スーパーペソ」の復活を歓迎
*メキシコのAPEC首脳外交は
*メキシコ大統領選挙は2024年6月
*ニアショアリングは強化
*インフレは徐々に低下する見通し(中銀)
*10月消費者物価は低下
*市場は24年3月の利下げを予想
*ペソの高が輸出に悪影響を与えるという懸念なし、財務副大臣
*3Q・GDP堅調、他の指標も堅調
*郷里送金も増加傾向続く
*IMFは成長見通しを上方修正も財政支出拡大に警戒
*トランプ大統領が誕生すればメキシコに一波乱あり

(年初来高値の8.776に迫るも上抜けず)
 先週ペソは一時、インフレ再上昇を懸念するFRBからタカ派発言が出て、米墨金利差縮小の思惑から8.444円まで下落したが、その後、ロペスオブラドール大統領や中銀総裁の発言で反発、さらには昨日の米国10月CPI低下で米金利低下・ドル下落でペソが上昇した。年初来高値の8.776円に近づいてきた。

(年内利下げなし、中銀総裁)
 ロドリゲス中銀総裁は、インフレ圧力が緩和していることから主要政策金利の段階的な引き下げを検討し始める可能性があるが、年内の利下げ実施はないとの見込みを示した。
 先週の会合では政策金利を11.25%に据え置くことを全会一致で決めた。声明文では、インフレ目標達成に向けて政策金利を据え置くべきとする時期の表現を、前回までの「長期間」から「しばらくの間」に変え、ややハト派方向へ修正した。 ただ総裁は「予想されるインフレ見通しの改善により、今後の会合で政策金利を下方に調整する可能性について議論し始めることができるが、利下げは「緩やか」なものになるとし、必ずしも継続的な利下げサイクルを視野に入れているわけではない」と強調した。米国との金利差も考慮される。

(メキシコのAPEC首脳外交)
 ロペスオブラドール大統領は11月16日、中国の習近平国家主席との会談後、メキシコと中国恵関係の維持を確約したと述べた。
在メキシコ中国大使館によると、習主席はロペスオブラドール氏との会談を受け「中国とメキシコの関係は時間と共に強まっている」と述べた。
ロペスオブラドール大統領は16日にカナダのトルドー首相、1日に米国のバイデン大統領と会談する。
 米メキシコ首脳会談については、経済関係が中心議題になると述べ、米国からメキシコへの数十億ドルの投資に言及する。

(メキシコ大統領選挙は2024年6月)
 与党MORENAは前メキシコシティ市長のシェインバウム氏を候補に選出した。6年に一度の大統領選は24年3月、約3カ月の選挙戦が始まる。再選は禁止されており、高い支持率を維持する現大統領のロペスオブラドール氏は立候補できない。
 最新の世論調査ではシェインバウム氏の支持率が46%で、国民行動党(PAN)、制度的革命党(PRI)、民主革命党(PRD)の野党3党が統一候補とするガルベス氏(28%)ら2番手以降に大差をつけている。新興野党の市民運動(MC)からはヌエボレオン州知事のガルシア氏が出馬を表明した。

(ムーディーズ成長予想上方修正)
 ムーディーズは、2023年と2024年のメキシコの経済成長予測を上方修正した。この楽観的な見方は、堅調な製造部門とサプライチェーンの再配置の傾向に由来している。
 2023年のメキシコ経済成長率を3.5%と予想し、従来予想の3.3%から上方修正した。
2024年の成長率を2.3%と予測しており、従来予想の1.9%から上方修正した。
ムーディーズは、世界的なサプライチェーンが事業を米国市場に近づけること(ニアショアリング)で後押しされ、2025年までにメキシコのGDPが平均2.0%から2.5%成長すると予想している。

 ニアショアリングは、米国市場に近い場所から商品を調達することを目的としている。
メキシコは米国との近接性と貿易関係から恩恵を受けており、製造業、特に自動車生産が大幅に拡大している。また貿易と統合を促進する米国・メキシコ・カナダ協定 (USMCA) によるものでもある。
 さらに、世界的なサプライチェーンの混乱により、多くの企業が米国に近い場所に製造拠点を移転し、メキシコに利益をもたらしている。この継続的なニアショアリングの傾向は今後も維持される可能性が高く、メキシコの経済スタンスを強化する。
 メキシコ政府は、経済成長に不可欠な海外投資を呼び込む政策の制定に積極的に取り組んでいる。また主要な収入源である石油を含む豊富な天然資源によってさらに強固になってきている。

テクニカル分析

雲に入らず反発、ボリバン上位へ

 日足、雲に入らず反発、ボリバン2σ上位へ。11月14日-15日の上昇ラインがサポート。8月28日-11月16日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
 週足、10月16日週-23日週の下降ラインを上抜き上昇。10月23日週-30日週の上昇ラインがサポート。8月28日週-11月6日週の下降ラインを上抜く。5週線。20週線上向き。
 月足、10月は陰線、9月の「陽の陽はらみ」で下落した。ただ後半は戻し、11月の上昇スタートに繋がった。5月-10月の上昇ラインがサポート。8月-9月の下降ラインを上抜く。
 年足、22年の長い上ヒゲを上抜く大陽線。14年-22年の下降ラインを上抜く。21年-22年の上昇ラインがサポート。



VAMOS MEXICO

最近のニアショアリング案件

・フォルクスワーゲン、メキシコでEV製造へ
・テスラもプエブラでの大規模EV製造に投資する予定だ。
・米国建設機械ボブキャットは、メキシコ初の工場が2026年までにモンテレーで操業を開始する。3億米ドルを投資
・玩具メーカーのレゴがのヌエボ・レオン州工場拡張に2億米ドル以上を投資する

情報提供元:FX湘南投資グループ
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