「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
X(Twitter) : https://twitter.com/gaitamesk_ueha
目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:151円台へ切り返す展開・・・10・20・80日線が上向きを維持しています。また10日線を上抜いて151円台に乗せたことなどから上昇基調は継続していると見れます。直近は151.90円付近が上値抵抗となり20日線を下値支持に安値を切り上げるなど、アセンディングトライアングルを形成しつつあります。上限付近の152円を突破するようだと上昇の勢いが増す可能性があります。一方で反落した場合でも150円台前半では押し目買いが入りやすく底堅く推移しそうです。
ドル/円 日足チャート
トレード方針:買い取引
②相場展開の予想・・・151円台へ持ち直したことでドル/円相場は再び152円を試す可能性があります。仮に反落したとしても150円を割らない限り短期的なトレンドに変化はなさそうです。そのため、基本は買い目線で考えて行きましょう。
③トレードタイミング・・・押し目買いポイントは、151.00円、150.80円付近と見ます。また、151.40円の高値突破すれば買い場となりそうですが、152円に近づくにつれて動きは鈍りそうです。利確はこまめにしたほうがいいでしょう。また、政府・日銀による円買い介入への警戒から荒い値動きになる可能性もあるため注意が必要です。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
https://www.gaitame.com/markets/order/
注目経済指標・イベント
④ポイント解説・・・ 今週に発表された米10月消費者物価指数(CPI)や米10月小売売上高の結果を受けて米経済は急激な失速(ハードランディング)を回避できるとの見方が広がっています。ドル/円は本日も円売り主導の相場展開となりやすいでしょう。ただ、33年ぶりの152円台を試す動きとなれば日本政府・日銀による円買い介入への警戒感も高まりそうです。不意に乱高下するなど値動きが荒くなる可能性もあるため注意しましょう。
11/16(木)
21:10 バーFRB副議長講演
22:30☆米新規失業保険申請件数
22:30 米10月輸入物価指数
22:30 米10月輸出物価指数
22:30 米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
22:30 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
23:15☆米10月鉱工業生産
23:15 米10月設備稼働率
23:25 ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演 24:00 米11月NAHB住宅市場指数
24:30 ウォラーFRB理事講演
25:45 メスター米クリーブランド連銀総裁講演
26:00 クックFRB理事講演
30:00 米9月証券投資
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。