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豪ドル/円 今日の見通し「賃金の上昇がインフレ鈍化を妨げる? 米小売売上高にも注目!」2023/11/15

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は横ばい。米ドルが全面安となったことで、原油に割安感が出て買われる場面も見られたが、米週間原油在庫統計で在庫が積み増されるとの見通しが重しとなった。終値は前営業日比±0.00ドルの1バレル=78.26ドル(11月14日)。

・11月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%へ0.25%の利上げを実施した。

・10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。豪9月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.6%(前月+5.2%)だった。

・10月19日発表の豪9月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.00万人増)を大きく下回る0.67万人の増加だった。失業率は3.6%へ低下、労働参加率は66.7%へ低下した。

今日のメインシナリオは

賃金の上昇がインフレ鈍化を妨げる? 米小売売上高にも注目!

本日は豪7-9月期賃金指数が発表される。市場は4-6月期の前年比+3.6%から加速して+3.9%になると予想している。賃金上昇率が加速することは、インフレ鈍化の速度が低下する一因となり得る。そのため、結果次第ではRBAが追加利上げに動く材料とみなされそうだ。
また、本日は米10月小売売上高が発表される。昨日発表された米10月CPIが市場予想を下回る結果となり、市場は米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了や来年半ばの利下げ観測を強めている。米10月小売売上高が弱い結果となれば、市場はこういった見方をさらに強めることになりそうだ。その場合は米株価が上昇し、豪ドルは買われることになりそうだ。

この先の個別相場変動

■米10月小売売上高が予想を下振れる
⇒FRBの早期利下げ期待が強まる
⇒米金利が低下
⇒米株価指数は上昇
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

米10月小売売上高
米長期金利動向
日米株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに晴れ。22時に豪ドル/円と豪ドル/米ドルの移動平均で買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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