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ドル安・円安がマーケットに浸透!介入はしづらい状況、クロス円買い・対欧州通貨のドル売り戦略【マット今井 実践FXトレードのつぼ】2023/11/9

日米金融政策が為替相場全体に影響【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2023/11/9

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

時間がない方向け「30秒ポイント要約」展望
・日米金融政策が通貨全体にも影響している状況
・ドル安と円安がマーケット全体にだんだん浸透
・11/14(火)の米CPIに注目
 →予想値からの大きなズレがなければ、現状の傾向がジリジリ進む
・唯一心配なのは、日本の介入
 →しづらい状況にあるが様子見
トレード戦略
・状況的にはクロス円の買い
・対欧州通貨でのドル売り

 

目次

0:00 相場振り返り 2つのカギ
0:21 日本の金融政策と円への影響
2:14 米国の金融政策とドルへの影響
2:43 ドル安と円安が市場に浸透
3:28 メキシコペソの動向と見通し
4:02 足元のトレード戦略
4:56 介入は難しい
5:54 【PR】口座開設特別キャンペーン

要約

最近の相場を見ていると、鍵となっているのは2つの点だと思うんです。1つは日本の金融政策、そしてもう1つがアメリカの金融政策です。この2つが、他の通貨全体にも影響を及ぼしている状況になっていると思います。

まず日本ですが、YCCの柔軟運用を日銀が決めました。これは緩和修正なので、本来であれば円高要因ですが、円安に振れてしまったという話を先週しました。その流れが続いていて、結局日本はあまり大きく政策は動かさないんだと、小出しにしか動かさないんだな、ということがハッキリしたということがより注目されています。
日銀自体にも問題があるんでしょうが、政治サイドの問題もあって、岸田政権は苦しい運営を強いられていますが、党内基盤が非常に弱い。ある意味ほかの派閥のところにかなり配慮しなきゃいけないんですが、一番配慮しなきゃいけないところの一つが安倍派です。100人近くいる最大の派閥なんですが、この安倍派の人たちというのは、基本的にはアベノミクスにして物凄く執着心が強い。アベノミクスの一丁目一番地は、大胆な金融政策、金融緩和ということ。これを転換していくということになると、安倍派からの反発がかなり出てくるので、特に今支持が下がっている中で、岸田さんはなかなかできない。
日銀は独立しているとは言いますが、日銀の総裁は内閣総理大臣が任命しています。政治事情を考えても金融緩和を転換していくことは難しい状況になってきている。円安傾向は続いてしまうんじゃないかというのが一つです。

それから2つ目はアメリカのFOMC。今回金利の据え置きが行われましたが、12月の今年最後のFOMCでも恐らく利上げはない。現状のレベルがピークなんじゃないかというようなムードが広がってきていて、その結果アメリカの長期金利が下がってきている。そうすると、ドル安の圧力がかかる。つまり、ドル安と円安が今マーケット全体の中にだんだん浸透してきている。ドル円だけはドル高・円安となっていますが、これは円安の影響でドルが強くなっているわけではなくて、円が弱くなっている方から引っ張られています。他のものに対しては、ややドル安方向に向かっている。結果的にクロス円がどんどん上がっている。ユーロ円も161円台までとうとう乗ってきましたし、ポンド円、豪ドル円、いずれも上昇してきています。
その中で一番顕著なのはメキシコペソ円です。メキシコは米長期金利にすごく影響を受けますので、アメリカの長期金利が下がってきてることによってメキシコペソが息を吹き返して上がってきている。特に対ドルですね。そういう中で円安も進んでいるので、結局メキシコペソ円はメキシコペソ高と円安と両方から持ち上げられている状態が続いて、今8.6円ぐらいまで上がってきています。
大きく動かすような材料は見当たらないので、この流れは続くのではないかなと思います。基本的にはクロス円での買いが1番良くて、それ以外には欧州通貨のドル売り、欧州通貨買いが基本戦略になると思います。

この1週間は、来週火曜日のアメリカの消費者物価指数(CPI)が前回3.7%、コアは4.1%の増加でしたので、それに比べてどうかということが注目されます。予想値からの大きなズレがなければ、今のような傾向はジリジリと進むということで、年末にかけてクロス円の上昇、対円以外での緩やかなドル安というのをメインにしたいと思います。

唯一心配なのは、日本の介入があるかどうかということ。なかなか難しいです。動きは非常にゆっくりですので、介入がしづらいという状況にありますが、ドル円がまた151.95円(昨年高値)に近づいてくるようなことがあると、まず口先介入をするんでしょうけど、もう一度やってますから、口先介入はなかなかマーケットも反応しないというか、それに対しての警戒感を示せないと思うんですね。多少無理してでも介入をやらないと、そのまま円安がどんどん進んでしまうと思いますが、正直、日本政府がそこまで踏み切れるかどうかというは私も確信がありません。状況を見ながらそこは考えていきたいと思います。
状況的にはクロス円での買い、対欧州通貨でのドル売りを継続していきたいと思います。

 
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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