読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

為替介入はなかなかできない?ドル円はここから先も堅調予想 2023/10/27(金)志摩力男

配信期間が終了しました。
最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。

動画配信期間:2023/10/27~2023/11/10

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

時間がない方向け「ポイント要約」

ドル円の展望
・ドル円はここから先も堅調予想
・10/31の日銀会合→政策変更があるとは思えないが注目
・10/31に10/3のドル円下落の真意が明らかに
 介入だった→介入警戒感から下落局面も
 介入でない→安心して買いが入ることに
・為替介入はなかなかできない状況にありそう

 

目次

0:00 相場振り返り
3:17 株価動向
6:22 ドル円展望
11:42 【PR】書籍プレゼントキャンペーン

要約

ドル円は一昨日の木曜日遂に150円台に乗せました。昨日は順調に150.78円前後までいったんですが、瞬間的に1円ほど落とされる局面がありまして、介入かなと思わせるようなシーンがあったんですけども、やっぱり介入ではなかったんでしょう、その後すぐに回復して今は150.40円辺りでNY市場を引けております。

昨日の経済指標を振り返ってみますと、トルコ中銀は5%利上げをしました。

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

最新の経済指標カレンダーはこちら

これはほぼ予想通りです。30%から35%になりました。凄い金利ですね。ただ、トルコ中銀が利上げしたにもかかわらず対円で見ると円も弱くなってるので、全然動かないということになっています。ただ、動かなかったから失敗だったとも言い切れないです。利上げしても通貨を売られることはたまにはあります。リラの場合は金利が35%というレベルで、高金利であることは間違いありません。毎日スワップが入ってきますし、今回も5%利上げしたことで5%分余計にスワップが入ってくる訳ですよね。その意味では下がらないだけで大成功と言えるのではないでしょうか。
次に米GDPですが、4.5%予想のところ4.9%でした。強い数字です。

外為どっとコム「経済指標カレンダー」

最新の経済指標カレンダーはこちら

新興国とかそういうところみたいな数字ですね。アトランタ連銀のGDPナウでは、5%を超える数字が出てたわけですから、この程度の数字が出ることは予想されてたとは思います。実際マーケットの予想も4.5%でした。米耐久財受注も4.7%と良い数字で、予想が1.7%でした。新規失業保険請件数は20.8万件予想のところ21万件と予想よりは2000件ほど多かったんですけど、まあ誤差の範囲。ということで、全体的に強い数字だったと思いますが、金利が低下しました。

それから昨日は株価が結構売られました。株価は連日のように売られております。これがナスダックのチャートなんですけども、ちょっと心配なチャートの形になってきております。

【ナスダック】※2023年10月27日06:00頃

昨年高値つけて、AIブームに乗って上昇したんですけれども、高値を超えられずチャート上ではまずい感じになってきております。明確にMACD売りが出ております。ただですね、季節的に10月っていうのは売られやすくて、11月、12月そして来年1月とアノマリーで変わりやすい時期に入ります。ですから、ちょっと反発するんじゃないかなっていう風に期待はしてるんですけども、もしあまり反発がなかった場合、株価は大きな調整ということになるんでしょうか。もし上がらなかった場合、パラレルライン引いたところまで下がってしまう可能性もある。

【ナスダック】※2023年10月27日06:00頃

まあ、どうなるか分かんないですけどね。そういう画も描こうと思えば描けます。ここまでいくかっていうとどうかなとは思うんですが、僕はそんなに弱気じゃないんですけども、この図柄だけを見るとちょっとベアリッシュなチャートに見えますね。

【ナスダック】※2023年10月27日06:00頃

ドル円はここから先やっぱり堅調なんじゃないかなと思います。本日東京地区のCPIが出ますけれども、多分予想通りの数字が出てくると思います。
やっぱりこの円安をどうにかしないといけないっていう政権の意向も働いてるんでしょうけども、10月31日の日銀で政策変更があるんじゃないかっていう噂が出ております。前回の日銀政策決定会合における植田総裁のコメントを振り返ると、とても政策変更があるとは思えないですし、賃金が今最も重要なので、賃金が上がり続けるという確証が持てなければ金融緩和は止められないとおっしゃっていたんですけども、その環境があるのかっていうと、そういうような数字が出てくるわけがない。そうすると政策変更はないはずなんですけども、まぁやっぱりプレッシャーが入ってるんでしょう。10月31日に日銀がどういう決定をするのか注目されるところだとは思います。
それから月末ということで、月末のリバランスもそこで結構あると思います。それから、10月に介入もどきみたいな動きがありましたけども、本当に介入があったのかどうかっていうのも10月31日に発表されます。

【ドル/円(USD/JPY) 60分足チャート】※2023年10月27日06:00頃

最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|60分足」はこちら

もし介入してたことが発表されると、マーケットはちょっと反応するんじゃないかなと思います。また介入が入るんじゃないかっていう連想で、下がる局面があるんじゃないかなとは思います。しかしながら、もし介入はなかったってことになったら、「何だ今までびっくりして損した」と、サッと落ちてその度に介入っていうことでビビってたんですが、そうではなかったのかってことで、安心して買いが入ることになると思います。そこで介入が入るのかもしれないんですけれども、最近の財務省から聞こえてくるコメントを見るとちょっとトーンが落ちています。介入のひっ迫感が感じられないですね。もしかしたら何らかの作戦変更があったのかもしれないですが、やはりこの円安が
何か異常事態とか投機筋による何かっていうものではなくて、日銀が超金融緩和・超円安政策をとっているものによるものだと。その結果としての円安なので、当然の結果でしかない訳ですよね。世界中のどこの誰が見ても円安政策をとってるのに、円安になって困ってるふりをしてると。今回あんまり同情されてないんだと思います。

それからドルインデックスは昨年114ドルを超えて、どの国に対しても、どの通貨に対してもドルが上昇したタイミングでした。

【ドルインデックス】※2023年10月27日06:00頃

その後ドルは調整して、今回また少し上がってるんですけども、これは各国通貨に対してそれほどでもない訳です。ドル円だけ、まあ円だけ弱くなってる訳です。ですから、介入はちょっと難しくなってるのかもしれないですね。イエレンさんは一応介入に理解を示しましたけれども、過度な変動を抑えるためという名目がついております。今の上昇が過度の変動かって言われると、まあ過度ではないよなって、そう思ってしまうような動きなので、ちょっと介入も厳しいだろうっていうとになりますと、やっぱりドル円はジリっと上がっていくのかなっていうふうには思っています。
責任は日銀の方に徐々に転嫁されつつあるんですが、日銀は日銀で賃金を見て賃金上昇を伴う形で安定的な物価上昇が見込まれないと政策変更できないと言ってるので、なかなか難しいところじゃないかなと思います。

11月1日にはFOMCがありますが、FOMCも政策変更なしであまり大きな動きにならないんじゃないかなと思っております。それから月末のリバランスは、もしかしたら株が結構落ちてるので、ユーロ等の通貨においてはドル買い・ユーロ売りっぽいことになるのかなと思っております。

書籍プレゼントキャンペーン

X(Twitter)は1.6万人のフォロアを誇る人気FX個人投資家「黒猫アイランド」氏、 金融の本場、ロンドンからFX情報を発信する「松崎美子」氏、 トレーダー兼クオンツ分析を得意とする「ひいらぎ」氏、 金融・FXに精通した3名が「Starsand Planet」として約2年ぶりに新刊を発行。 2023年8月の発売以来、FX個人投資家の注目を集めています。
今回、外為どっとコムと「Starsand Planet」コラボにより、書籍プレゼント企画が実現しました! 2023年、コロナ禍を経たマーケットの新潮流は?FX業界を永く見てきたベテラン投資家たちだからこそ語れるFXのあれこれが凝縮されています。

▼詳細はこちらから
黒猫アイランド書籍プレゼントキャンペーン
https://www.gaitame.com/campaign/book-present-202310/

 
志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。