オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
本日9:30 豪7-9月期CPI発表!
・9月27日に発表された豪8月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+5.2%(前月+4.9%)だった。7月26日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+6.0%となり、前四半期(+7.0%)から鈍化した。
・NY原油先物市場は続落。米国がイスラエルへガザ地区での地上戦を延期するよう要請しており、情勢悪化への懸念が緩和したことが売り材料となった。終値は前営業日比-1.75ドルの1バレル=83.74ドル(10月24日)。
・10月19日発表の豪9月雇用統計は、雇用者数が市場予想(2.00万人増)を大きく下回る0.67万人の増加だった。失業率は3.6%へ低下、労働参加率は66.7%へ低下した。
・10月3日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.10%で据え置きとなった。
今日のメインシナリオは
注目の豪四半期CPI!結果次第では追加利上げの可能性も?
本日は豪7-9月期CPIと9月月次CPIが発表される。市場は豪7-9月期CPIは前期の前年比+6.0%から+5.3%へ低下すると予想している。四半期CPIの補助的な側面を持つ月次CPIを見ると、7月が+4.9%、8月が+5.2%だったため、今回の7-9月期CPIが前期よりも低下していることはほぼ確実と見て良いだろう。問題は低下幅となる。
RBAが8月に公表した四半期金融政策報告の中で、2023年末のインフレ率は4.1%まで低下していると予想していた。豪州のインフレは8月に原油価格の上昇の影響もあり反発している。
RBAが10月17日に公表した9月のRBA理事会議事要旨を見ると「インフレ目標回帰が現在の予想より遅れることに対する理事会の許容度は低い」と示されていた。豪7-9月期CPIが予想ほど低下を示さなかった場合は、RBAが追加利上げを実施する可能性が浮上することになりそうだ。
この先の個別相場変動
■豪四半期CPIが予想を上回る
⇒RBAが追加利上げに動くとの観測が浮上する
⇒豪ドルは買われる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
豪四半期CPI
中東情勢
米長期金利動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルとも雨。2時に豪ドル/米ドルの移動平均で売りシグナル、RSIで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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