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FX「㊗共和国建国100周年。株最強リラ最弱、政策金利、NATO」トルコリラ見通し

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総括

FX「㊗共和国建国100周年。株最強リラ最弱、政策金利、NATO」トルコリラ見通し

(通貨最下位、株価首位)   
予想レンジ トルコリラ/円4.8-5.8

(ポイント)
*10月29日は共和国建国100周年
*今週は政策金利の決定がある。予想は5.0%引き上げ
*トルコ、スウェーデンのNATO加盟批准か
*パレスチナ紛争は、強い株も一時大きく下落させた
*財務相 経済効果が出るのは1年かかる
*国民の預金が再び海外へ流出している
*リラはメキシコペソや、南アランドのようには反発しない
*恒常的な貿易赤字や国民の外貨選好がリラ安を招く
*9月の消費者物価は61.5%
*世銀は成長見通しを上方修正
*為替介入原則なし=中銀
*S&Pやムーディーズはトルコの評価を引き上げ
*中銀=インフレ見通しが改善するまで段階的な引き締めは強化

(今週は政策金利の決定)
 今週は政策金利の決定がある。エルカン中銀総裁は、「自身の任命には物価の安定を確保し、インフレを公的議題から排除するという明確な指示があった」と述べた。
 中銀は前回声明で、できるだけ早くディスインフレ路線を確立し、インフレ期待を定着させ、価格設定行動の悪化を抑制するため、金融引き締めプロセスを継続することを決定したと述べた。政策金利はインフレの基調的傾向の低下を確実にし、中期的に5%のインフレ目標を達成するために必要な金融・金融条件を生み出す形で決定されると改めて表明した。
 前回は政策金利を5%引き上げ30.0%としたが、年間インフレ率は8月の58.9%から9月には61.5%に加速している。。今回もさらに5.0%の利上げ予想となっている。

(トルコ、スウェーデンのNATO加盟批准か)
 エルドアン大統領は10月23日、スウェーデンのNATO加盟批准に向けた法案を議会に提出した。スウェーデンのクリステション首相、NATOのストルテンベルグ事務総長はこの動きを歓迎すると発言した。

(リラ安、株安)
 リラはじり安、対ドルでは28台に乗せた。イスタンブール100株株価指数は急落している。先週は7.43%下落した。パレスチナ紛争はトルコが打撃を受ける。トルコへの資金流入と資源輸入を促進するため、最近はイスラエルとサウジアラビアの関係を改善させていた。トルコはイスラエルからLNG輸入を増やそうとしていた。紛争はその流れに障害となる。

(経済政策の効果が出るのに1年程度はかかるだろう)
 正統派の経済政策もまだ結果が現れていない。シムセク財務大臣は「経済計画の具体的な結果が分かるまでには、少なくとも1年程度はかかるだろう」と発言している。アルゼンチン、ジンバブエ、いやかつての英国もそうだったが、金融政策で通貨の安定を維持することは難しい。財務大臣のいう「1年待て」を信じることは出来るだろうか。

(為替保護預金制度(KKM)の縮小もリラ安へ)
 新しい正統派経済政策チームは、過去の為替保護預金制度(KKM)の縮小を行っている。預金の海外流出を防ぐ為、外貨預金より国内預金の総合利回りが下回った時に政府が差損を補填する制度だった。正統派チームは市場原理に基づかないものとして制度を縮小しているが、国民は早速、外貨預金へシフトし、外貨預金の増加スピードが国内預金の増加を上回るようになった。2022年のように外貨預金が国内預金を上回る方向へ進めば、さらにリラ安となる。トルコの恒常的な貿易赤字とともにリラ安要因だ。

(今週の経済指標)
10月消費者信頼感指数は74.6、9月の71.5から改善した。
25日には10月企業信頼感指数の発表がある。予想は103.2 9月は104.4

テクニカル分析(トルコリラ/円)

浮上せず

 日足、一時ボリバン3σ下限割り込む。雲の下で推移。5日線、20日線下向く。
10月19日-23日の上昇ラインがサポート。10月20日-23日の下降ラインが上値抵抗。雲中。
 週足、小動きだがジリ安。7月24日週-10月16日週の上昇ラインがサポート。8月21日週-10月16日週の下降ラインが上値抵抗。5週線下向き、20週線下向き。
月足、2σ下限近辺で推移。7月-8月の上昇ラインを下抜く。5月-6月の下降ラインが上値抵抗。
年足、8年連続陰線。その間52円から5円台へ沈む。今年は僅かに陽転していたが3月から陰転。



メルハバ

10月29日、トルコ共和国建国100周年

 トルコにとって10月29日は共和国建国を祝う祝日。1923年のこの日、ムスタファ・ケマル(後のアタチュルク)によって「トルコ共和国」が宣言された。
 オスマントルコ帝国は、第一次世界大戦で敗北。イスタンブールは外国軍により占領支配され、アナトリアも分割占領された。その中、ムスタファ・ケマルは3年の長きに渡って続くこととなった独立戦争を1919年に起こした。その結果、オスマントルコ帝国は崩壊、外国軍の占拠からも開放され、1923年10月29日20時30分に「トルコ共和国」の建国宣言が行われた。ムスタファ・ケマルはトルコ共和国初代大統領として選出され、トルコの父、アタチュルクの名のもと民主主義、政教分離の近代国家を確立した。




情報提供元:FX湘南投資グループ
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